KEYTALK × androp × 04 Limited Sazabys、イヴの一夜に大激突! サンタコスプレ、Xmasソングも飛び出した「THE KINGS PLACE LIVE」レポ!
2015.12.26 16:00
2015年12月24日、J-WAVEのロック・プログラム「THE KINGS PLACE」発のライヴイベント「“THE KINGS PLACE” LIVE Vol.9」が新木場スタジオコーストにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。
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J-WAVEの深夜番組「THE KINGS PLACE」における各曜日のナビゲーターが出演するイベントが新木場コーストにて行われた。第8回目となる今回は、初参戦の04 Limited Sazabys、キンプレ第1期生(2012年)代表のandrop、ナビゲーター就任以降は皆勤賞のKEYTALKが出演。アンコール後のMCでは小野武正(G)が「すごいスリーマンだった」と感想を口にしたが、それぞれ2015年に全力で駆け抜けた3組だけに、その成長と進化をこの年の瀬の舞台で残そうという熱い気合いが漲っていた。彼らは、全力の「今」を叩き付けながらも、すでに2016年を見据えている。今回のライヴは、そんな彼らの止まらない勢いを予感させるものだった。
クリスマスイヴ公演ということで、サンタやトナカイのかぶり物を身に着けたメンバーが白い袋からプレゼントをフロアへと投げ入れながら登場した04 Limited Sazabys。いきなり“Letter”でGEN(B・Vo)のクリアなハイトーンがフロアに響き渡った。すかさずKOUHEI(Dr・Cho)の高速ビートが炸裂した“days”“monolith”へ。歌詞の一部を《きっと忘れないな 初参戦のキンプレ このステージ》と変えて歌えば、早くもフロアは熱狂の坩堝だ。MCではイヴのライヴハウスに集まったお客さんに、「ここにいる人は彼氏、彼女はいないんですか? 彼氏、彼女と来た人?」と尋ねたGEN。何人か手が挙がると「最悪だな(笑)」と、GENらしい毒舌にフロアから笑いが起こる。さらに、RYU-TA(G・Cho)による「メリクリ!」コール&レスポンスのあとも“Chicken race” “nem...”へと攻撃の手を緩めない怒涛のメロディックパンクを連打していく。40分の尺に10曲を詰め込めんだスピーディな展開はフォーリミの真骨頂だが、素晴しかったのは“hello”だった。激しいバンドの演奏のなかで、GENが紡ぐどこか優しい響きのメロディは、いつまでも胸に消えない余韻を残してくれた。
続いて登場したandropは、鮮やかなブルーの光彩がフロアに降り注ぐなかエネルギッシュな“Yeah! Yeah! Yeah!”からライヴをスタート。ツースリーのリズムのクラップで一気にフロアが一体になった。 今年はライヴハウスツアーを慣行して、より近い距離でお客さんとのコミュニケーションを重ねてきた4人。その解放的なムードが各曲の中で存分に発揮される。MCではギューギューのフロアに「俺たちの音楽を自由に楽しんでもらいたいけど、悲しい想いをする人がいるのは嫌なので、一歩下がろう」(内澤)と、お客さんを気遣う場面も。弾き語りではじまり、バンドサウンドが加わると、《ほら 闇を照らす光になる》というフレーズで、フロア全体にも明るい光を照らした新曲“Kokoro”、そして《WOW WOW》とシンガロングを巻き起こした“Run”はこの日のハイライト。《僕らのキングスプレイス 涙拭う歌が聴こえる 見渡せばそこに仲間が見える》と歌詞を変えたフレーズは、まさにこの景色にぴったりだった。ラストの“Voice”まで、お客さんと共にひとつの空間を作り上げてみせたandrop。最後に内澤は「短けぇ!」と言い、名残惜しそうな表情でフロアからの止まない歓声に応えていた。
フォーリミ同様、メンバーがサンタ&トナカイの恰好をして登場したKEYTALKは、イヴらしく1曲目にワム!の“Last Christmas”をカヴァー。寺中友将(Vo・G)のヴォーカルでゆったりとフロアを揺らすと、続く“MABOROSHI SUMMER”“sympathy”から、爆発的な加速度でフロアを踊らせていった。思えば今年はイベントでのトリを飾る機会も増えたKEYTALK。日本武道館ワンマンも大成功させた無敵感を漂わせながら、いつも以上に攻めのモードだ。「今日の俺はいつもとちょっと違う! 飛ばしていくぜ!」と叫んだのは小野武正(G)。激しく明滅する照明のもとでぶちあげた“太陽系リフレイン”では、巨匠(寺中)がバスドラの上に乗って大ジャンプ。鮮やかなツインヴォーカルがスイッチする7曲目“S.H.S.S”の頃には、首藤義勝(Vo・B)が着ているグレーのシャツは胸元がすっかり汗で色が変わっていた。MCではキンプレ内のコーナー「じじい八木のお悩み一言アンサー」をいきなり再現。最前列の女の子が、「どうしたらドラムがもっと上手くなれますか?」と質問をすると、八木優樹(Dr)はすかさず「フォーリミのKOHEI(Dr)に聞いて!」と答えて笑いをとった。そして、一体感のある振り付けでこの日最大級の盛り上がりを見せた“MONSTER DANCE”と、アンコールの“Monday Traveller”。貫禄すら感じられるパフォーマンスで2時間半のイベントを見事に締めくくった。
●セットリスト
04 Limited Sazabys
01. Letter
02. days
03. monolith
04. escape
05. Chicken race
06. nem...
07. me?
08. hello
09. midnight cruising
10. swim
androp
01. Yeah! Yeah! Yeah!
02. Boohoo
03. Dreamer
04. Kokoro
05. Run
06. MirrorDance
07. One
08. Voice
KEYTALK
01. Last Christmas
02. MABOROSHI SUMMER
03. sympathy
04. 太陽系リフレイン
05. パラレル
06. コースター
07. S.H.S.S
08. MURASAKI
09. MONSTER DANCE
(encore)
10. Monday Traveller
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