全米レコード協会(RIAA)は2月1日からアルバムのゴールド・ディスクやプラチナ・ディスクの認定にストリーミングでの実績も算入し始めたことが明らかになった。シングル曲については2013年よりストリーミング実績もデジタル・セールスに換算して統計に組み入れてきたRIAAだが、2月1日付の声明で次のように発表している。
「ストリーミングやダウンロードのさまざまな購買パターンやその歴史的な影響など、さまざまな要素を周到に分析し、RIAAと連携している無数の業界関係者の助言を経て、本協会では楽曲のオーディオもしくは動画ストリーミング再生1500回=10トラック分のダウンロード売上=アルバム1枚の売上とみなすことになります。さらに本日より、過去2年間にストリーミング利用が膨大に増加したことを考慮し、デジタル・シングルの加算についてもストリーミング再生100回=1ダウンロードから、ストリーミング再生150回=1ダウンロードへと改めることになります」
また、協会のケアリー・シャーマン代表は次のように述べている。
「これまでの60年近く、アナログ盤、CD盤、ダウンロード、そしてストリーミングと音源のフォーマットの変遷を潜りながら、ゴールド・ディスクとプラチナ・ディスク授与制度は常に進化していく音楽市場での成功を測る基準となってきました」
これに対してミュージック・ビジネス・アソシエイション(ミュージック・ビズ)代表のジェイムス・ドニオは、誰しもがひとつの尺度としているゴールド・ディスクとプラチナ・ディスク制度が「より時代に則した、完全なセールスの目安になる」と同時に「現在の音楽ビジネスにおけるストリーミングの重要性を再確認するものになった」とコメントしている。
なお今回の変更に伴い、32xマルチ・プラチナ作品となったマイケル・ジャクソン『スリラー』をはじめ、全17作品が新たにゴールド/プラチナ・アルバム認定を受けることになった。
アルバムの一覧はこちらから。
https://www.riaa.com/riaa-debuts-album-award-streams/