アレキ×ユニゾン×ブルエン揃い踏み! 9,200人が熱狂した「Whistle Song」の写真&レポを大公開
2016.03.28 22:00
2016年3月27日、『SCHOOL OF LOCK!』と進研ゼミプラスによるイベント「SCHOOL OF LOCK!×進研ゼミプラス presents Whistle Song」が有明コロシアムにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。
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卒業や進級などを経て新たなスタートを切る学生をお祝いするスペシャルライヴ「SCHOOL OF LOCK!×進研ゼミプラス presents Whistle Song」。昨年に引き続き2度目の開催となる本イベントには、[Alexandros]、UNISON SQUARE GARDEN、BLUE ENCOUNTの3組が出演。10代を中心とした約9200人のオーディエンスを熱狂させた。
「SCHOOL OF LOCK!」のパーソナリティを務めるとーやま校長・あしざわ教頭によるオープニングトーク&「SCHOOL OF LOCK!」内のコーナー「GIRLS LOCK!」3週目を担当する橋本奈々未(乃木坂46)出演のオープニングムービーを経て、トップバッターとして登場したのはBLUE ENCOUNT! 「はーじめーるよ!」と田邊駿一(Vo・G)が威勢良く叫び“DAY×DAY”からスタートすれば、気合い漲るそのサウンドを受けてオーディエンスも早速拳を高々と掲げる。ときには会場後方のオーディエンスのことも目一杯煽りながら、ときには身体を振り回すみたいにして楽器を鳴らしながら、4人は文字通り全身全霊のサウンドを鳴らしていく。“LIVER”ではとーやま校長&あしざわ教頭も登場し、曲に合わせてオーディエンスとともにタオル回した。そして「ちょっとだけ長く生きてる人間から言わせてもらうと、これからめっちゃいいことが待ってるよ。でもね、キツいことも山ほど経験します」と田邊。「楽しいことと同じだけつらいことにも出会う。でもアンタたちがどれだけ敵を作ろうが、失敗しようが、俺らがついてるからね。一緒に闘うために俺らは歌ってます。今日がどうか最高のはじまりの日になるように」と、ラストの“はじまり”へと繋げていく。その音は明日への希望を諦めず闘い続けてきたブルエンだからこそ鳴らせる、揺るぎないメッセージそのものだった。
UNISON SQUARE GARDENは疾走感溢れるセッションからそのまま“23:25”へと突入してライヴをスタート。序盤にして極限まで高められたメンバーの集中力が躍動的なアンサンブルを生み出し、自由で遊び心に満ちたそのサウンドが会場全体を七色に彩っていくかのよう。合間に一言、斎藤宏介(Vo・G)が「今日もいい曲たくさんやって帰ろうと思います。最後まで自由に楽しんでください、よろしく!」と挨拶したのみであとはひたすら曲を連投するスタイルで進むライヴ。そうなると観る側も五感フル活用で演奏に集中していくこととなる。特に“シュガーソングとビターステップ”、イントロのドラムのリズムだけでこの曲の始まりを察して大きな歓声を上げたオーディエンスの瞬発力の高さには心底驚かされてしまった。聴き手も演者も自身の心が求める方へ感情を転がしていくような、ピュアな衝動に突き動かされる時間が続くなか、“天国と地獄”でのアグレッシヴなサウンドを経て、季節柄この時期によく似合う“桜のあと(all quartets lead to the?)”の幸福感でエンディング。会場には爽やかな余韻が広がった。
ここでムービーにも出演していた橋本奈々未がサプライズゲストとして登場! オーディエンス1名をステージに上げてとーやま校長&あしざわ教頭を含めた4名でトーク、という場面を挟んだあとに[Alexandros]のライヴへ。この日はサポートのROSE(Key)を迎えた5人編成。分厚い重低音と会場後方までのびのびと行き渡るヴォーカル&ギターとのコントラストが鮮やかだ。ライヴに来ること自体が初めての人が多いというこの日のオーディエンスに向けて「自由に楽しんでくださいね。腕上げたくないと思ったら上げなくてもいいし、歌いたくなったら歌ってもいい。そんなので掻き消されるほどこっちもヤワじゃないので」と語るのは川上洋平(Vo・G)。それを受けて磯部寛之(B・Cho)が客席側にマイクを向けると続く“Dracula La”では大きなシンガロングが巻き起こったのだった。その後は、惜しくもこの日のセットリストには入らなかったもののリクエストがあったという“This is Teenage”を川上がワンコーラスのみアコギで弾き語り、4月20日にリリースするシングル収録の2曲を続けて披露する。そして桜の花びら型のメッセージカードが降り注いだ“ワタリドリ”でフィナーレへ。安易に「頑張れ」とか「絶対に大丈夫」とは言わないけど自らの生き様を正面切って見せることがこのバンドの闘い方であるし、それは同時に、異なる人生を歩む聴き手へ示す誠意や敬意でもある。彼らの背中を見て、この日の若きオーディエンスは何を感じただろうか。
イベントのラストを飾ったのは、各バンドが卒業生へメッセージを贈る映像。ブルエンは「己にうち克て!」、ユニゾンは「続ける」、アレキは「It's your turn.」と黒板に書き込んだ。形は違えど、ときには挫折を味わい壁にぶつかりながら「自分たちのやり方」を貫き闘い続けてきたこの3組の共通点。各々の信念に基づいたライヴをすること自体が聴き手一人ひとりを肯定し、ライヴ後もそれぞれの日常を生きていく彼らの背中をそっと押すような行為になったのでは。そんなこの日の模様は3月30日の「SCHOOL OF LOCK!」でオンエア予定。こちらもお聴き逃しなく。(蜂須賀ちなみ)
●セットリスト
・BLUE ENCOUNT
01. DAY×DAY
02. アンバランス
03. Survivor
04. NEVER ENDING STORY
05. LIVER
06. もっと光を
07. はじまり
・UNISON SQUARE GARDEN
01. 23:25
02. カラクリカルカレ
03. シュガーソングとビターステップ
04. 何かが変わりそう
05. MR.アンディ
06. シャンデリア・ワルツ
07. 天国と地獄
08. 桜のあと(all quartets lead to the?)
・[Alexandros]
01. Boo!
02. Girl A
03. Run Away
04. Dracula La
05. I want u to love me
06. NEW WALL
07. ワタリドリ
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