TOTALFAT、日本勢初ヘッドライナー完遂! MONOEYES、WANIMAら登場の「PUNKSPRING」完全レポ

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今年で10周年を迎えた洋邦パンクロックの祭典「PUNKSPRING」。日本人バンドとして初の同フェスのヘッドライナーを務めたTOTALFAT、待望の復活を遂げたSUM 41をはじめ、キャリアもサウンドも様々な面々が一堂に集結した「PUNKSPRING 2016」東京・幕張公演の模様をお届けします。

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【PUNKSPRING 2016 @ 幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール】

2006年春の初開催から今年で10周年を迎えた洋邦パンクロックの祭典「PUNKSPRING」。10周年アニバーサリー&開催10回目というふたつの節目が重なった(2011年は震災の影響により開催中止となったため)今回の「PUNKSPRING 2016」は、日本人バンドとして初の同フェスのヘッドライナーを務めたTOTALFAT、奇跡の復活を遂げたSUM 41をはじめ、新鋭から古豪まで入り乱れたパンク春の嵐的な一大響宴となった。4月2日:神戸ワールド記念ホール、4月3日:幕張メッセで2日間・2会場にわたって行われた「PUNKSPRING 2016」のうち、幕張公演の模様を以下ダイジェストでレポート!

昨年までの「RED STAGE」「BLUE STAGE」というメイン2ステージで交互にアクトが展開される形態とは異なり、今年は幕張メッセの9ホールにメイン1ステージ、11ホールにアコースティックステージ「STREET STAGE supported by Deviluse」、という2ステージ制での開催。メインステージの幕開けを飾ったのは、昨年惜しくも解散したFACTのHiro(Vo)・Kazuki(G)・Takahiro(G)による新バンド=SHADOWS。「俺らが出した答えは……バンドやるって決めたからには、音楽やるって決めたからには、一秒でも早くお前らに会いたかったんだよ!」と感激をあふれさせるHiroの言葉通り、“Justify”“Forest”など1st EP『Extrance』の楽曲や未発表の楽曲に加えNIRVANA“Tourette's”のカヴァーまで披露、硬質なサウンドと疾走するヘヴィネスでいきなり大きなサークルを描き出してみせた。

女性ヴォーカル=ジェナの伸びやかな熱唱とともに、時にハード&シリアスな轟音を、時にスピリチュアルな風景を繰り広げていたのは、今回が初来日のシドニー発5人組・TONIGHT ALIVE。“Drive”を日本語バージョンで歌ったり、“How Does It Feel?”でフロア一面ジャンプへ導いたり……とハイエナジーなアクトを見せてくれた。そして、今や日本全国で飛ぶ鳥を落としまくりのピザオブデスのメロコア三銃士・WANIMA。「ピザーラ系列の、ピザハットっていう事務所から来ました、タニマです!」といった松本健太(Vo・B)の止まらないMC以上に抑え難く吹き荒れる情熱とメロディが、“THANX”ででっかいシンガロングを呼び起こし、“TRACE”であたり一面に拳を尽き上がらせ、怒濤の一体感でメッセの広大な空間を満たしていった。

一方、「STREET STAGE」ではDizzy Sunfist、COUNTRY YARDらがアコースティックライヴを展開、爽快な開放感あふれる音楽空間を作り出していく。ちなみに、「オーガニック系POPSバンド」という以外は一切のプロフィールが不明の状態でこの日を迎えた「SWANKY OCEAN ACOUSTIX」は、実はSWANKY DANKのアコースティック編成。サーフミュージック/R&Bなど多彩なルーツを感じさせつつ、メロディアスな音世界を編み上げていた。

結成25周年を迎えたカリフォルニア・パンクの雄=face to faceは「PUNKSPRING」6年ぶりの出演。“I Won't Say I'm Sorry”“Double Crossed”など最新アルバム『Protection』の楽曲を積極的に盛り込みつつ、ラストは“Disconnected”で締める堂々のセットを、骨太サウンドとトレヴァーの絶唱でメッセ狭しと響き渡らせてみせた。ELLEGARDEN〜the HIATUSでこれまで「PUNKSPRING」に深く足跡を刻んできた細美武士は、今回は昨年始動のMONOEYESで初登場。「よっしゃ、始めるぞ!」の細美のコールから飛び出した1曲目“My Instant Song”に湧き起こるオーディエンス一丸のジャンプとシンガロング。“Cold Reaction”のソリッド&エモーショナルなアンサンブルと歌声……ロックのダイナミズムと衝動をダイレクトに結んだ楽曲の数々が観る者の魂を揺さぶり、「日本に引っ越してきた!」(スコット)、「パンスプ面白いね!」(細美)といった快活なMCにも、会場の熱気は刻一刻と高まっていく。

元祖USホラーパンク、結成39年の古豪=MISFITSは今回が「PUNKSPRING」初登場! 異形のスカルメイクの存在感をも凌駕する迫力のパンクサウンドで、“American Psycho”“Dig Up Her Bones”“We Are 138”など激烈ナンバーの数々をタフな訴求力とともに轟かせ、メッセを震撼させていく。そして、こちらも今回が「PUNKSPRING」初出演となるSPYAIR。冒頭から“OVERLOAD”で観客の熱い歌声を巻き起こし、「超気持ちいい! PUNKSPRING、憧れてたよ!」というIKE(Vo)の万感のシャウトから“アイム・ア・ビリーバー”“ファイアスターター”と最新アルバム『4』モードでハイパーなロックスペクタクルを見せつけていたのも印象的だった。

夜になっても幕張メッセはまだまだ熱い! 終盤にはSIMPLE PLAN→SUM 41とカナダ勢が立て続けに登場。まずは3年ぶり「PUNKSPRING」帰還のSIMPLE PLAN。ゲストにTONIGHT ALIVE・ジェナを呼び込んでピエール&ジェナのWヴォーカルで歌い上げた“Jet Lag”で一面のクラップを湧き上がらせ、「スゴイスゴイスゴイ!」と意気揚々と呼びかけるピエールの躍動感が“Jump”でさらにフロアを揺さぶっていく。“I'd Do Anything”“Boom!”と1stアルバム/最新アルバム曲の連射から、観客の頭上にビーチボールを跳ね回らせたサーフロック系ナンバー“Summer Paradise”、ピットに高々と拳が突き上がった“Shut Up”まで、ポップパンクの底力を全開放するような快演だった。

トリ前には2009年・2012年に続き4年ぶり3度目の出演となるSUM 41がオン・ステージ。決して本調子とは言えなかった4年前の「PUNKSPRING」のステージの後、ドラマー=スティーヴの脱退(2013年)、デリックのアルコール依存症の悪化による緊急入院(2014年)と困難な状況が相次いだSUM 41だが、その後デリック回復&デイヴ・バクシュ復帰を果たし、文字通り満を持しての「PUNKSPRING」登場――と感慨に浸る間もなく、いきなり“Over My Head(Better Off Dead)”で会場丸ごと沸点越えの熱狂で包んでみせる。“Motivation”、“The Hell Song”、“We're All To Blame”……待ち侘びたファンの聴きたい曲から順に惜しげもなく叩きつけていくような選曲ももちろん最高だったし、デイヴ復帰でメタルへ漸近線を描いていくようなギターアンサンブルの硬質感も痛快だった。しかし何より、パンクの衝動がそのままヴォーカリストの形になったようなデリックのシャープなエッジ感を、2016年のこの瞬間に再び現実として体験できていることが、どこまでも嬉しくて仕方がなかった。クイーン“We Will Rock You”カバーなども交えつつ、最後は「この曲はみんなに捧げるよ!」と“Fat Lip”で大団円! 世界のパンクシーンの欠けたピースが確かに埋まった実感を与えてくれる、至上の「凱旋公演」だった。

そしていよいよ大トリ:TOTALFAT! 2008年の初出演以来、今回が実に7回目の「PUNKSPRING」登場となる彼ら。「今日俺たちは夢を叶えに来ました!」とのっけから感極まった様子のJose(Vo・G)の宣誓から、フロアは“Room45”でジャンプとシンガロングあふれる狂騒空間へ! ♪春はお花見〜それより幕張〜と祭り囃子風に口ずさむJoseの歌から稀代のパンク祭り囃子ナンバー“夏のトカゲ”で一面にタオルの渦を巻き起こし、“Summer Frequence”などを擁したメドレーあり“PARTY PARTY”あり――と全方位的に弾けるTOTALFATの音楽的冒険心を1曲1曲完全燃焼させていく。「俺たちは、信じる気持ちに限界はないと信じて、今日このステージに立ってます!」というShun(Vo・B)の渾身のメッセージとともに、この日のために作ったという新曲“ONE FOR THE DREAMS”を披露。力強いロックソングがひときわ高らかに響き、ラストの“Place To Try”のファストなビートでピットに大きなサークルが生まれ、歓喜の歌声が噴き上がる。「16歳の時に、パンクロックと出会えて……『ここまで来れてよかった』とか言いたくねえけど、ここまで来れてよかった!!」――目を潤ませて絶叫するJoseに、熱い拍手喝采が広がっていった。鳴り止まない手拍子に応えて、正真正銘この日のラストに鳴り渡ったのは“Good Fight & Promise You”だった。痺れるような余韻の中、「日本のパンクバンドでした!」のJoseのコールが心地好く胸を震わせていった。(高橋智樹)
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