マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 遂に新作をリリースか?

1995年以降活動休止状態にある伝説的バンド=マイ・ブラッディ・バレンタインが復活し、なんと2007年内に新作をリリースする可能性もあるという。

The Daily Swarm.comやBillboard.comといった海外音楽メディアが伝えるところによれば、これはバンドのフロントマン、ケヴィン・シールズが、動画サイトVBS.TVのオンライン・トーク番組『SOFT FOCUS』のインタヴューで明らかにしたのだという。

ケヴィン・シールズによれば、1995年にバンドは空中分解状態になってしまったものの、ビリンダ・ブッチャー(G&Vo)と1996年頃から曲の制作を続けており、すでにアルバムの4分の3は出来上がっている状況なのだという。新作はこのプロジェクトの楽曲と、それ以前の1993年から1994年に制作したものを集め、また新曲も少しだけ収録する予定とのこと。

「昔の僕たちみたいな音だよ。確かに違いはあるけど、根本的に違うわけじゃない。みんな『ああ、たしかにマイ・ブラッディ・ヴァレンタインらしい音だな』って言うと思うよ」とのケヴィンはコメントしたそう。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのノイジーかつ浮遊感溢れるギター・サウンド、甘美なメロディ、たうたうようなヴォーカルといったサウンド・テクスチャーやそれらが織り成す深遠で幻想的な世界観は、1980年代後半から1990年代前半にかけて、大きな衝撃をもってシーンに迎えられ、そのフォロアーもシーンに多数出現。1990年前後にはイギリスで“シューゲイザー”と呼ばれるムーヴメントも巻き起こり、ムーヴメントが沈静化した後も、一部の音楽ファンからはそのサウンドが熱狂的に支持され、マイブラのサウンド・スピリットを引き継ぐような轟音ギター・バンドが、今日に至るまで世界各地で生まれ続けている。

1991年に発売された歴史的名盤『ラヴレス』以来、10年以上にわたり「どうやら新作を制作しているらしい」と伝えられ続けてきた、マイブラ待望の新作。もし発売が実現すれば、2007年音楽シーンのビッグ・トピックのひとつとなることは間違いない。

なお、ケヴィン・シールズが出演する『SOFT FOCUS』は、VBS.TVにて11月12日に配信される予定。