At #Glastonbury I spoke with thousands of people. Over 4 million have watched my speech online since. We're building a movement #ForTheMany. pic.twitter.com/s10U6yuTO8
— Jeremy Corbyn (@jeremycorbyn) 2017年6月27日
「みなさん、政治とは実はわたしたちの日常生活に関するものなんだということにお気づきでしょうか。政治とは、わたしたち全員に関わるもので、わたしたちが夢見ること、願うこと、そして他人のためにわたしたちが望むこと、そういうことについてのものなんですね。
選挙までの7週間、イギリス全土を選挙活動で回っていて本当に驚いたのは、プロの評論家陣がみんな間違っていたということなんです。政治畑のエリートのみなさんは分かっていなかったのです。政治というのは、私たち全員の生活についてのものなんです。
私が携わった今回の選挙キャンペーンでは、人々をまた政治に呼び戻すことができました。それは政治に関わることで、何か得るものがあると人々に思わせることができたからなのです。そのことについては、自分自身をとても誇らしく思っています。
でも、それ以上に私が触発されたのは、今回初めて政治に関わることになった若い人たちの数です。彼らは公然と悪しざまに言われ、彼らの存在など取るに足らない、と扱われ続けてきたことに我慢がならなくなったのです。
何に対しても参加する気すらない連中だと言われ、さらに彼らの世代は、教育、医療、住宅、年金などすべてにおいて、これまでより薄い内容になっていくのに、税金はより多く取られると宣告され、まったくもって我慢がならなくなったのです。
低賃金と不安定な生活を当然なものとして受け入れろ、人生の一部として容認しろ、と言われているということですね。でも、そういうことにはなりませんでしたよね? 箱の中から表れて出てきてしまったこうした政治的な課題には、もう蓋をしてしまうことはできないのです。
なぜかというと、わたしたちは社会に対して、そして自分たちの生活に対して、これまでとはなにか大きく違ったものを要求し、獲得しようとここにいるからです。自分たちに対して問いかけるべき、とても簡単で基本的な問いはたくさんあります。
私たちの国では、これほどたくさんの人たちが住むところを持たず、道ばたで寝るしかないというのは正しいことなのでしょうか? グレンフェル・タワーで起きた惨状を目撃して、今自分たちが住んでいる住居について恐怖を感じている人がこれほどいるというのは正しいことなのでしょうか?
そして、そんな貧困の中で生活している人たちがこれほどいて、それなのに、その地域がすさまじい富裕層の住宅地に囲まれているということは正しいことなのでしょうか?
明らかに、正しくはありません。さらには、この国で生活しているヨーロッパ国籍の人たちが、私たちの社会のために貢献して、私たちの病院や、学校や、大学施設などで勤務して貢献をしているのに、このままこの国に住み続けることが(EU離脱のせいで)できるかどうか分からない、というのは正しいことでしょうか?
私の意見では、彼らは全員この国に住み続けるべきですし、私たちの社会とコミュニティーの一部になるべきです。というのも、フェスティバルがそもそもどういうものかというと、そして特にこのフェスティバルがどういうものかというと、それはひとつに集うということだからです」
さらにコービンは言語や文化、宗教が違っていても、世界中の人々が同じことに向かって協力すれば平和の実現は可能となるし、それは達成されなければならないことだと語り、だからこそ難民への誹謗や批判はやめて、いずれ自分たちの社会に貢献してもらうためにも受け入れていくべきだと語った。
また、創造性がいかに重要かということと、世の中をよりよい場所にしていきたいというテーマの両方を持ち合わせている場としてのグラストンベリー・フェスティバルを称え、さらにグラストンベリーで反戦や環境問題へのメッセージが強く打ち出されてきたことも称賛し、次のように締め括っている。
「今グラストンベリーにいることを誇りに思います。というのは、このグラストンベリー・フェスティバルは、我が国のあらゆるフェスティバルを触発してきたものだからです。もし私たちがひとつに集って理解し合えば、ある別な社会の実現が可能になるということを、みなさんここに集まって、ひとつになって確認しましょう。
誰もが大事な存在で、貧困にもがいていた人たちには富がもたらされ、彼らに富がもたらされることで私たちには安堵と安心がもたらされるという、まっとうで、よりよい社会を実現していく力を私たちが持ち合わせているということを理解しましょう」
この日のジェレミー・コービンのスピーチはYouTubeで観ることができる。