昨日オンエアがスタートしたアニメ『ボールルームへようこそ』。そのオープニング曲であるUNISON SQUARE GARDENの“10% roll, 10% romance”。同アニメはかねてからPVで“シャンデリア・ワルツ”、“mix juiceのいうとおり”、“徹頭徹尾夜な夜なドライブ”とユニゾンの楽曲を使用してきており、そしてユニゾンがOPを担当すると発表された時は、「やはり」と思ったし、PVでのイメージのハマり具合に、逆にこれ以上にハマるアーティストが自分には見当がつかなかった。
そんなアニメ側の宣伝戦略もあり、『ボールルームへようこそ』とUNISON SQUARE GARDENの親和性が一層高められてきたところで、PV第5弾での“10% roll, 10% romance”解禁、そして昨日の第1話OPである。
アニメは、社交ダンスでも「ボールルームダンス」という競技ダンスがテーマとなっている。OP映像や、作中で主人公の富士田多々良が小笠原ダンススタジオのスタッフの円谷環にカバンに勝手に入れられた、現役プロダンサーの仙石要が出演した大会のDVD映像でもわかるが、演技者は汗を流しながら激しくギラギラと舞踏を繰り広げていて、そのさまはまさにスポーツ競技。
そして、そのボールルームダンスのダイナミックな動きの演出のクオリティは思わず見入ってしまうほどだ。
そんな映像にハマる、ユニゾンの“10% roll, 10% romance”。作詞作曲・田淵智也。そしてアニメのオープニングテーマ。なんとしっくりくる字面だろうか。今までユニゾンは数々のアニメの曲に携わってきていて、その全てがアニメとイコールで繋がっているのは言うまでもないだろう。そして今回の楽曲もそうなるに違いない楽曲なのである。
疾走感という言葉を代弁しているようなこの曲は、ボールルームダンスにおける「闘争心」や「情熱」、そしてアニメで描かれるであろう多々良の成長や周囲との人間関係、その全てを一気に駆け抜けていくようなスピードで疾走していく。青春は一瞬であるかのように、さらに、多々良の将来の悩みを吹き飛ばし、明るい未来へ導くかのように、斎藤宏介の爽快なハイトーンボイスと、ゴツいのにメロディアスな田淵のベース、どんなに早いBPMでも正確に刻み、かつ存在感で曲を包み込む鈴木貴雄のドラム。このUNISON SQUARE GARDENというバンドは、自分達のポテンシャルのひとつとしてアニメ、アニソンとここまで親和性を持たせるし、UNISON SQUARE GARDENの楽曲として、さも当たり前のように成り立たせるのである。
まだ、楽曲はティザー映像とアニメOPのみでしか聴けないが、斎藤いわく「とっておきの一曲」を早くフルで聴きたいことこの上ないし、アニメも第2話以降、この楽曲がどう演出に花を添えていくのか、楽しみに決まっている。(中川)