ロラパルーザ、ここがすごかった! 途中退場のリアムから最終アクトのアーケイド・ファイアまで

ロラパルーザ、ここがすごかった! 途中退場のリアムから最終アクトのアーケイド・ファイアまで

3日目のロラパルーザ、まずはバンクスのアクトの紹介から。"Waiting Game"、"Fuck with Myself"、"Drowning"など1stアルバム『ゴッデス』と2ndアルバム『The Altar』の楽曲を織り交ぜながら披露した。お馴染みの赤い照明と黒尽くめの衣裳でエレポップR&Bを披露したというが、ダンサーとの異色な振り付けもまた見物だったようだ。ダークなエレポップと意図的にぎこちなくした振り付け、バンクスの長い長髪が印象的だったという。


メイン・ステージのヘッドライナーを飾ったのは、地元のシカゴ出身でケンドリック・ラマーに並んで若手ヒップホップの現在を代表するといってもいいチャンス・ザ・ラッパーだ。グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞にも輝いた昨年の『Coloring Book』の勢いと、自身にとっては空前の勢いとなっている人気、そして客演したDJキャレドの最新シングル"I’m the One"の大ヒットもあいまって、ロラパルーザの歴史でも最大のひとつともいえる規模の観客が会場に詰めかけることに。


内容的には今年の夏に入ってから行ってきたフェスティバル・ライブにならった順当なものになったといい、序盤では自身も参加したカニエ・ウェストの『ザ・ライフ・オブ・パブロ』からの"Waves"、"Father Stretch My Hands"、"Ultralight Beam"も披露し、ゲストには盟友ヴィック・メンサやフランシス・アンド・ザ・ライツらが登場する一幕もあったという。もともとゴスペルからの影響を色濃く受けているチャンスだけに、終盤にかけての"No Problem"、"All Night"、"Summer Friends"の展開はシンガロングと踊りまくりの大盛り上がりになったとか。



ここからはロラパルーザの最終日、4日目を見ていく。まずはマギー・ロジャースのアクトから。シングル"Alaska"が大絶賛を呼んでの出演となったが、持ち歌が少ないため、最新シングル"On + Off"、EP『Now That the Light Is Fading』からの楽曲などをすべて披露する演目になったという。"Alaska"のエレポップで名を成しただけに、アコースティック・ギターによる弾き語りなどはかなりスペシャル感のあるパフォーマンスになったという。

Sneaking a peek at the @lollapalooza MAIN STAGE!!! See you at 230 chicago ⚡️🤘⚡️ 📷@brianfbenton

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続いては、2009年からジェイムズ・マーサーが唯一のオリジナル・メンバーとして実質的に率いているザ・シンズ。今年に入ってから新作『Heartworms』をリリースしているが、"Name for You"、"Half a Million"などの新曲のほかはほとんどがファーストからサードまでの楽曲で占められるセットとなって、長年のファンを喜ばせるものになったという。特に際立っていたのが2ndアルバムからの"Gone for Good"だったとか。

そして最終日にメイン・ステージのヘッドライナーを務めたのはアーケイド・ファイアだ。ロラパルーザではシカゴのライブハウスなどでアフターショーが開催されるのが名物となっているが、ヘッドライナーを務める前日3日目の夜には、「メトロ」というライブハウスで行われたウォームアップ・ライブにアーケイド・ファイアが出演。

このアフターショーで、アーケイド・ファイアは2時間にわたってパフォーマンスを披露した。新作『エヴリシング・ナウ』からの楽曲も積極的に取り上げながら、ジョン・レノンの"Mind Games"、レディオヘッドの"Karma Police"、デヴィッド・ボウイの"Oh You Pretty Things"のカバーなども披露しバンドの原点を堪能できるような内容になっていたという。

そして4日目、バンドはヘッドライナーとしてメイン・ステージに登場。7月にリリースしたばかりの新作『エヴリシング・ナウ』を引っ提げての出演となったが、実際に今年の出番のパフォーマンスを目撃してみると『エヴリシング・ナウ』はまさにフェスティバル用に設計されたアルバムのようにも感じられたようだ。「Consequence Of Sound」では、常に音も、あるいは表現における感情面も、より大きなスケールを求めてきたバンドであるアーケイド・ファイアがリリースした今回のアルバムは、ロラパルーザのメイン・ヘッドライナーという大きな規模の中でダイレクトに伝わるものになっていたと評されている。

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