リドリー・スコット監督、そしてトム・ハンクスが映画界のセクハラ問題を語る。「この時が来たと思った」

リドリー・スコット監督、そしてトム・ハンクスが映画界のセクハラ問題を語る。「この時が来たと思った」

複数のセクハラ被害の告発によって出演作品の降板を余儀なくされているケヴィン・スペイシーだが、すでに撮影が終了していた出演映画『All the Money in the World(原題)』の出演シーンもカットされ、新たなキャスティングとしてクリストファー・プラマーが配され再撮影が完了したことが報じられている。

監督のリドリー・スコットが「Entertainment Weekly」のインタビューに答え、ハリウッドでの一連のセクハラ問題について語っている。

リドリー・スコット監督は同作降板前のケヴィン・スペイシーの演技について「完璧に満足していた。素晴らしい才能に恵まれた俳優であり、撮影もうまくいった」としながら、ハリウッドでのセクハラ問題が露呈したことに関しては「この時が来たと思った」と以下のように話している。

この時が来たなと思ったよ。ハーヴェイ(・ワインスタイン)の件は間違いなく遅すぎた。あと何人か、遠い過去に問題を起こした人間がどこかで歯を食いしばってるところだろうね。


1973年に起こったジョン・ポール・ゲッティ三世の誘拐事件を描いた同作は現在のところ邦題、日本公開時期ともに未定だが、全米では当初の予定通り12月22日の公開を予定している。


一方、「Hollywood Reporter」の企画でゲイリー・オールドマンやウィレム・デフォーらと共にグループ・インタビューに参加したトム・ハンクスもハリウッドのセクハラ問題に言及し、「“捕食者”はどこにでもいるもの」と以下のように話した。

(「ハリウッドでの“性の捕食者問題”には驚きましたか?」との質問に)いやいや、全然。だって、人間が生きるためにそういうことをする理由なんてたくさんあるから。

映画を作るっていうのは、恐ろしいほどたくさんの喜びを作り上げることができる人生経験のようなもの。(映画の中で)恋に落ちる相手を見つけることも、(映画を観て)バカみたいに笑うこともできる。そして同じく、映画の中では良くないことも起きるよね。

映画界に足を踏み入れる人の中には、権力を得ることによって味わえる快感を目的にしている人もいる。そしてそういう人たちが自分の権力を最も深く味わえるのは、自分の下にいる人間にちょっかいをかけている時なんだ。それは、性的に言い寄るということに限らずね。“捕食者”は(ハリウッドに限らず)どこにでもいるものだよ。


そして俳優としてだけではなくプロデューサーとしても多数の映画を手掛けるトム・ハンクスは、「映画界には一般常識とは違う尺度を持つ人々がいる」という主旨の発言をしたあと、以下のように続けた。

今後、映画制作会社には倫理と言動に関する規約を設けるべき日が来ると思うよ。その規約に従うことができないなら、ここで働くことはできないってね。それって、まったく悪いことではない。

誰かが「(映画界にとって)変化には遅すぎますか?」と言っていたけど、遅すぎることはない。新しい行動様式を身につけるのに、遅すぎることなんて決してないんだ。

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