メタリカのラーズ、ドラマーとしての自身はバンドありきの存在と語る。ドラムの技術の高さにも「興味はない」


「音楽界のノーベル賞」と称されるスウェーデンのポーラー音楽賞を授賞することが発表されたメタリカだが、授賞にあたりドラマーのラーズ・ウルリッヒがインタビューに答え、ドラマーとしての自身について語っている。

ラーズはインタビューの中で、自身の存在はバンドがあってのものだと以下のように話す。

俺にとってはいつも、楽曲やバンドの存在の方が先行しているんだ。だから、ドラムとかギターとか、その他の色々なものは大きなイメージの一部でしかない。だから、ステージに上がる前に一旦自分のエゴと向き合って、バンドの曲にとって、音楽にとって、そしてサウンドにとっての最善を尽くさないといけないんだ。


さらに、ドラマーとしての技術もそこまで重要視しておらず、一人でドラムを演奏することにも興味がないのだと以下のようにも語った。

技術の高さに興味を持ったことは一度もないんだよ。「わお! すごい! こいつは上手いな!」ってドラマーがいたとしても、ドラムは上手いかもしれないけど、グルーヴを生み出したり、バンドとかグループの中で演奏できるかどうかとは関係ないからね。

(中略)ドラムっていうものを、グループの中での楽器っていう風に捉えてきたから。自分一人でドラムを叩くっていうことにはあんまり興味が持てない。地下の部屋に一人で座って、何時間もドラム・ソロを練習するっていうのは、俺には合ってないんだ。

だから、バンドにいて、曲を書いてレコードを作って、バンドっていう仲間の一員であることにいつも心を掴まれてきたんだ。


インタビューの映像はYouTubeで見ることができる。


なお、ポーラー音楽賞の授賞式は現地時間6月14日に開催される。ポーラー音楽賞の公式サイトでは、メタリカがワーグナーやチャイコフスキー以来の「肉体的で猛烈な」音楽を生み出し、「ロック・ミュージックを新たな境地へと連れて行った」と賞賛されている。