何があってもブレないドラマ『anone』を第7話まで観て思ったこと

相変わらず視聴率は苦戦中だけど(この前振りもいい加減やめたい)作り手、演者たちは何のブレもなく、恐るべき集中力とエネルギーでこのドラマで描くべきメッセージをどんどん浮き彫りにしている。
物語そのものへの信頼度がハンパないのだ。今の時代において、お金とか仕事とか社会って何なのか?という縦糸と、家族とか愛情とか人との繋がりって何なのか?という横糸。
そのふたつの軸の疑問の糸を丁寧に折り合わせていって、今の時代において幸福って何なのか?という問いに答える、それがこのドラマのメッセージなのだということが、「偽札」×「偽家族」を描きはじめた第6、7話ではっきりした。
そして、その中から「将来の夢は優しい人になりたい」とか「世間で言う今を楽しむことよりもたったひとつの約束を守りたい」といった言葉がグサグサ刺さってくる。海辺の自動販売機で、「偽札」で買ったジュースで「偽家族」たちが乾杯するシーンをなぜこんなに幸福なシーンに感じてしまうんだろう。
それは偽物のなかに真実があるって、もう僕らがどこかで知り始めているからだよね。
今は本物であると思われている既存のルールに騙されないで、自分の中にある本物の価値を探り当てないと生きていけない時代がきてるよね。
そんなことを『anone』は鋭い表現で語り始めている。どんな形でも良いので、最終的に多くの人がこのドラマを観てくれたらと思う。(古河晋)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on