発売中のCUT5月号では、ゆずの21年目の決意が込められた本作『BIG YELL』について、完成までの経緯や今後についてふたりが語ったインタビューが掲載されている。
「やっぱり“栄光の架橋”の存在はすごく大きくて。たぶん『BIG YELL』も、そこから始まった物語なんです。(中略)昨年『紅白歌合戦』の大トリで歌った時、“栄光の架橋”とゆずの位置がひとつになった感じがして。『ああ、ゆずは今こういうグループで、これからこれを背負って進んでくんだな』って感覚になったんですよ」(北川)
「ドームツアーみたいな大きなことって、大きければ大きいほど、終わると抜け殻みたいになるんですよ。でも直後に『謳おうEP』『「4LOVE」EP』がリリースされたことで、『はい、次』って尻を叩かれてる感覚があって。(中略)その曲が、またホールツアーのメインになったりした。そういう意味でEPの存在は大きかったと思います」(岩沢)
『BIG YELL』が、20周年を終えた彼ら自身の背を押すようなアルバムになるまでには、“栄光の架橋”を求められる国民的アーティストとしてのゆずのあり方を受け入れたことや、大きな節目でも前を向かせてくれた2週連続EP盤リリースが影響したと言うふたり。この後に控えるアルバムツアーについてもこう語る。
「10周年の時より、ゆずなりのものを一緒に作れる人たちが若い世代で増えてきてくれてるんです。それ自体すごい嬉しいのと、昔は噛みつきにいってた自分たちが、『きみらの意見はわかった。じゃああとはこうやるよ』って言う側に変わってきた嬉しさもあって。(中略)だからまた面白いツアーになると思います」(北川)
「単純にニューアルバムのツアーは2年ぶりなんですよね。(中略)だからまずは、みなさんのお耳に一度お届けしにいくような感じで。新しい曲が、ちゃんとみんなの中で育っていけばいいなっていう気持ちで臨みたいと思っています」(岩沢)
21年目にして、より新しく、より大きな一歩を歩もうとしているゆず。彼らの想いが伝わってくる、ファン必読のインタビューだ。
※記事初出時、内容に誤りがありました。訂正してお詫びします。