しかもその音楽は、頭も心も下半身もすこぶる正直で、自分だけ幸せになろうとしたら自分もちっとも幸せになれないということをよーくわかっていて、胸の中の熱く燃えるものを全力で曲にして届けようとする奴らが鳴らすものでなければならなかった。
それがまさにWANIMAだった、ということなのだと思う。
3人は、2万人を超えるオーディエンスを楽しませるためにたくさんの工夫は重ねていたけれど、そこに難しさは一切感じず、楽しさだけを感じているように見えた。
自分たちがステージ上から2万人を引っ張っている意識は全くなく、心底2万人と〝ともに〟ライブを作っている感覚しかないのだろう。
何の迷いもなく自分たちの自然な感覚としてそのスタンスで突っ走り続けるWANIMA、最強だ!(古河晋)