マイク・シノダがチェスター亡き今ライブに託す想いとは? 「バンドとファンの繋がりを祝福する場にしたい」

マイク・シノダがチェスター亡き今ライブに託す想いとは? 「バンドとファンの繋がりを祝福する場にしたい」 - 『rockin'on』2018年7月号より『rockin'on』2018年7月号より

6月15日にソロ・アルバム『ポスト・トラウマティック』のリリースを控え、8月には「SUMMER SONIC 2018」への出演が決定しているマイク・シノダ

『ロッキング・オン』7月号では、ソロとして初のアルバムとなる同作についてマイクへ行った最新インタビューを掲載している。

昨年7月にリンキン・パークのメンバーであり、親友でもあったチェスター・ベニントンを失ったマイクだが、チェスターが亡くなった時のこと、リック・ルービンに後押しされ開催した追悼ライブのことなどについて、以下のように語っている。

(中略)エネルギーが根こそぎ奪われてしまったようで、しばらくは、誰にも会いたくなかったし、何もしたくなくなった。だけど、他の人と比べたら、恐らく、かなり早くそこから抜け出したと思う。それは、僕の家族や友達、そしてファンに対して、自分には責任があると思ったからだった(喉をつまらせる)。

(中略)大きかったのは、すでにハリウッド・ボウルでのライブの準備を始めていた、ということ。追悼ライブは、リック・ルービンとの会話が始まりで、その後に、バンド・メンバーのフェニックス(B)に話したら彼も同意見だった。リックには、「君達はステージに立たないといけない。しかも可能な限り早く」と言われたんだ。

それで、バンド・メンバー全員に提案してみた。「追悼ライブをすぐにやった方がいいとリックに言われて、やろうと考えているんだけど、どう思う?」ってね。でも、他のメンバーはそういうことはまるで考えていなかったし、または考えてはいたけど、そんなことができる心境では全くない、という状況だった。それでバンド内でしばらく話し合ったんだ。

その時、僕が思ったのは、僕らは身内でお葬式をしたけど、ファンはそれには出席できなかった、ということ。だからファンのみんなが自分達でメモリアルや追悼をやり続けてくれていた。追悼ライブまでやってくれたファンもいたしね。

(中略)追悼ライブには、カタルシスもあったし、セラピーのような効果もあったと思う。彼の喪失を受けとめ、彼を祝福し、そしてその事実とともにこれから生きていかなくてはいけない、というものだったから。ものすごく辛くて、最悪で、悲惨なことを、何かの役に立つようなものに変えることができたと思えたんだ。


ソロ・アルバムを作り上げただけでなく、今年は「SUMMER SONIC 2018」など世界各地のフェスへの出演が決定しているマイクだが、チェスターの亡き今、彼にとってライブとは一体どのようなものなのか。以下のように答えている。

ライブというのは、僕にとっては、ファンと直接会って一緒になれる機会だからね。だからサマーソニックなどに出演して、バンドを支えてくれたファンがいたことが僕にとってどれだけ意味のあることだったのか、ファンにいかに感謝しているのかを知らせることができると思ったんだ。心からそう思っているから。それが本心なんだと証明し、伝える唯一の方法って……実際にファンの前に立つ、という行動を通してしかないからね。

僕のライブがどうなるのか、実はまだ分からないけど、でも頭の中では、僕らのコミュニティを団結させる場になればいいなあと思っている。それがどのように可能なのかをみんなで試してみたいんだ。

あらゆる世代の人達に集まってもらいたいし、リンキン・パークとファンの繋がりが何だったのかを祝福するような場にしたい。そして、僕らがこの場をこれからどういうものに変えていくことができるのか、その可能性が見えるような場所にしたいと思ってるんだ。


インタビューではこのほか、リンキン・パークではなくソロでの活動をすると決めた理由や、「結局チェスターについて語っているように感じられた」というソロ作のことについても語られている。

大切な人を失いながらも、傷ついた心でファンのために作り上げた作品にマイクが込めた想いとは? 彼の言葉のすべては『ロッキング・オン』7月号にて確かめてほしい。



マイク・シノダのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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