デーモン・アルバーンが、6月にフランスの音楽メディア「L'obs」のインタビューに答えた際にカニエ・ウェストがポール・マッカートニーを「はめた」という趣旨の発言をし、この発言に対し今回ポールが言及していたことが明らかになった。
2015年リリースの“All Day”や“Only One”、また“FourFiveSeconds”でカニエとコラボレーションしているポールだが、「Stereogum」によると、デーモンは「L'obs」のインタビューの中で“FourFiveSeconds”でのコラボについて以下のように語っていたという。
失礼だよ……！ このコラボの悪用に関しては一家言あるよ。だって、いずれにせよポール・マッカートニーの話になっちゃうわけなんだから。カニエ・ウェストは、「マッカートニーが自分の曲に参加してる」っていうことが見出しに載ることしか考えてない。
もっと言うと、カニエはこの曲のビデオにポールを出しているけど、ポールは歌には参加してないんだから。
さらに、“FourFiveSeconds”でのカニエとのコラボを知ったデーモンは、ポールに対し「用心するように」とのメールを送ったのだという。
しかしこのメールをポールは「覚えてない」のだと、「GQ」のインタビューにおいて次のように答えている。
彼は送ってくれたかもしれないけど、覚えてないんだよ。いずれにしろ僕は彼の助言を聞き入れなかっただろうね。僕は人の言うことを聞かないんだ。
デーモンのような人が僕をリスペクトしてくれるのはすごく嬉しいけど、でもそういうことはどうでもいいんだ。もし僕がどこか普段とは違うところ、僕が行きそうだと思われてるのとは違うところへ行きたいと思ったら、僕は行くよ。そしてそれが楽しければ、それで十分なんだ。
そうするとあらゆるおかしなことが起こって、それがまた最高なんだ。たとえば、カニエが僕を発掘したと思ってる人がたくさんいるんだよ。これは冗談じゃなくて。
そしてポールはさらに、カニエが『エジプト・ステーション』のプロデュースを申し出たことも明かしている。
僕は、いや、自分がどの方向に行きたいかは大体わかってるなと思ったんだ。そして、それはカニエの方向性とは全然違うものだろうということもわかっていた。
でも僕は「それはすごい、ワオ」と言った。彼がそれを言ったこと自体に驚かされたんだ。それ以降その話をすることは二度となかったね。あれはほんの思いつきで、そのまま流れたんだよ。
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