ボブ・ディランが1975年にリリースした『血の轍』が、『君の名前で僕を呼んで』や『Suspiria(原題)』を手がけたルカ・グァダニーノ監督による映画化に向け動いていることが明らかになった。
グァダニーノ監督は「The New Yorker」のインタビューに応えた際、映画の内容は「70年代を舞台とした、アルバムの主題を元に(脚本家のリチャード・ラグラヴェネーズと)グァダニーノが考案した複数年にまたがるストーリー」になるとコメントしていたとのことだ。
本作で脚本を手がける予定となっているラグラヴェネーズも、「The New Yorker」に対し、映画の登場人物について次のように語っている。
僕たちは、登場人物たちが感情を抑えているときはその抑圧をドラマにする。そしてそれが彼らにどう作用するのかということも。さらには情熱に支配されすぎてしまった時に何が起こるかをドラマにするんだよ。
なお、11月2日には、ディランが『血の轍』を完成させたニューヨークとミネアポリスでの6回のレコーディング・セッションを収録した『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』がリリースされる予定となっている。同作のデラックス・エディションには、『血の轍』制作中に録音された現存するすべてのテイクが収録されている。
『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』からは、“If You See Her Say Hello (Take 1)”のリリック・ビデオがすでに公開されている。