不法滞在で逮捕され、現在は保釈金を支払い解放されているラッパーの21サヴェージだが、米入国管理当局により逮捕・拘留されてから初めてインタビューを受けたことが明らかになった。
21サヴェージは現地時間2月3日、彼が英国籍でありビザの期限が切れたあとも「不法にアメリカに滞在している」として米国移民・税関捜査局(ICE)に逮捕されていた。
サヴェージの弁護士団によると、彼は1999年に7歳で両親と共にアメリカに移住し、「本人の責任ではなく」2016年7月に合法的滞在期限が切れていたのだという。
「NME」によると、メリカで2月15日に放送された米ニュース番組「Good Morning America」の新たなインタビューにおいて、説明もされずいきなり拘束されたのだと、逮捕の瞬間を振り返り次のように話している。
普通に車を運転してたんだよ。そしたら銃と青いライトが見えて、次の瞬間には車の後部座席にいた。そして連れていかれたんだ。彼らは(逮捕するとも)何も言わなかった。ただ「サヴェージを捕まえた」とだけ言って……あれは間違いなく標的にされてたね。
なおサヴェージは、「不遇の時期が自分を鍛え上げて次のレベルに引き上げてくれるから、それを受け入れることを学んだ」ため、今後予定されている審理の結果強制送還されることになったとしても、不本意ながらそれを「受け入れる」と語っている。
サヴェージ側の弁護士は、サヴェージが12月リリースの最新アルバム『I Am > I Was』収録曲“a lot”のリリックの中で移民政策や人種差別に関する米警察を批判していることが今回の逮捕につながったと考えているという。
「Good Morning America」によるサヴェージのインタビュー映像はYouTubeで観ることができる。