RADWIMPS、3月11日に向けた楽曲“夜の淵”公開。「ほんの少しの心の安らぎになったらいいなと思い」

RADWIMPSが、楽曲“夜の淵”を発表した。


RADWIMPSは、3月11日に向け、2017年を除き毎年楽曲を発表しており、同曲は、東日本大震災から8年が経った本日、公開された。

なお、オフィシャルサイトでは、野田洋次郎のコメントと、“夜の淵”の歌詞が掲載されている。



【野田洋次郎 コメント】
今年も曲を作りました。
タイトルは「夜の淵」。
東日本大震災から8年が経ちました。
そしてこの8年の間にまたいくつもの災害、悲劇がこの国を襲ってきました。
昨年は北海道、関西での地震、西日本での豪雨など例年以上に災害が多発した年でした。

昨年地震が起きた夜、停電で真っ暗な中SNSなどで恐怖と闘いながら朝を待つたくさんの声を受け取りました。あいも変わらず何もできない自分にもどかしさを感じながら、せめて子守唄に、ほんの少しの心の安らぎになったらいいなと思い今回の曲を作りました。そこにさらに歌詞を加え、編曲し、レコーディングしたものが今回の曲です。

普段の生活は不自由を味わった時にその幸せに気づきます。たった一つの電気が、あったかい部屋が、当たり前にそこにいる家族が、お風呂が、食事が、かけがえもなく幸せなことに気づきます。そんな小さいかもしれないひとつひとつのために僕たちは日々を生きているんだと実感します。

東日本大震災。今も数多く行方がわからない方がいます。そしてその帰りを待つ家族の方がいます。元の場所に帰れない方がいます。原発の修復、廃炉作業をするたくさんの方がいます。オリンピックももちろんいいけれど、なんだか色んなことに蓋をして、忘れてお祭りになるのだけは嫌だなと、思います。

8年が経ち、震災を知らない世代が増えていきます。残念だけど、きっと定期的に、どうしたって地震や災害は襲ってきます。僕たちの日常を奪っていきます。その度に、思いやって、思い合ってひとつになれる国であったらいいなと心から願っています。

最後に、震災で亡くなったすべての命に、今も被災し続ける方達に、合掌。

洋次郎