UB40のブライアン・トラバース、40周年記念ツアーを目前に脳腫瘍の診断を受けたと発表。ツアー不参加で治療に専念


UB40のサックス奏者であるブライアン・トラバースが脳腫瘍を患っていることを公表し、バンドの40周年記念ツアーに参加できないと明かしていることがわかった。

「NME」によると、ブライアン・トラバースは現地時間3月19日に発作を起こして病院へ搬送されたという。

その後の脳スキャンの結果、脳腫瘍が2つあることが判明し、3月28日に手術を行う予定とのこと。手術日はバンドが英ポーツマス40周年記念ツアーを開始する前日となっている。

約6年ぶりのニュー・アルバム『For the Many』を3月15日にリリースしたばかりのUB40は、公式Facebookを通しトラバースの術後の回復には「6ヶ月かかる」と発表。この件について、トラバース自身は以下のようにコメントしているとのことだ。

「バンドメンバーと共にUB40の40周年記念ツアーに参加できなくて本当に残念だ。ニュー・アルバム『For the Many』のプレミアライブに備えて、メンバーは完璧に曲を演奏できるよう懸命に働いてきた。

だが私は、回復中に気持ちだけ参加しつつバンドを応援し、誇りを持って友と呼べる、バンドを40年にわたって支えてくれた素晴らしい人達に想いを馳せることにするよ。

私は後悔のない素晴らしい人生を送ってきたし、病気を乗り越えて自分の好きなことをやれる生活に戻る以外は、『死ぬまでにやりたいことリスト』に加えること何もない。音楽を聴きたい人や、絵画や彫刻を通して自分を表現したいという人のために音楽を演奏する以外はね。それは大きな特権であり、夢を生きる機会を与えられたことに感謝している」

なお、UB40のメンバーたちは「生涯の友でありUB40の創設メンバーであるブライアンが、記念すべきUKツアーに参加できないことを深く悲しんでいる。ブライアンがいなくて残念だが、彼の健康と幸福が最優先だ」

UB40の40周年記念ツアーは、予定通り3月29日の英ポーツマス公演を皮切りに5月22日のギルドフォード公演まで、38公演が開催される。