レディー・ガガやリアーナに続き、ビリー・アイリッシュやThe 1975のマシュー・ヒーリーもアラバマ州の中絶禁止法に言及していることがわかった。
「ALTPRESS」によると、ビリー・アイリッシュはASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)が主催する「ASCAP Pop Music Awards」で、過去にビョークなども受賞した「未来の音楽を形成する」ミュージシャンに送られるVanguard賞を受賞。その際に「Variety」から中絶を制限する法律についてどう思うかを訊かれ、次のように答えたという。
ホワイトハウスにいるビッチどもにはかける言葉もないよ。あまりに信じられなくて。何か、もう、赤って感じ。頭に来て耳から煙が吹き出すくらい。
女性は、自分たちが言いたいこと、したいこと、感じたいことを、そのままやりたいようにやるべき。
彼女たちが自分たちの人生をどう生きるか、何をどうするか、他の誰が口出しすべきじゃない。もう頭にきすぎて、その話を始めたら止まらない。男たちが女たちの選択を決めるべきじゃない。わたしが言いたいのはそれだけ。
さらには、最も厳しく中絶を制限する法案を可決した州のひとつであるアラバマ州で週末に開催された「Hangout Music Fest」では、The 1975のマシュー・ヒーリーもこのことについて言及したという。
「Stereogum」によると、マットは同法案の成立について次のように話したという。
昨夜中絶法案を読んだんだ。実際読んでみたんだよ。そしたらまずホロコーストでどれだけユダヤ人が死んだかっていう引用から始まってるんだ。それからルワンダ大虐殺、グーラグ、中国と続いてて、とにかく大量殺人のことを言ってるわけ。アメリカの政権には、痛ましくて難しい選択を迫られたアメリカの女性とホロコーストを比べる人たち、男たちがいるんだ! それは恥ずべきことだ!
僕がこれだけ怒ってる理由は、この法案の目的が命の保護ではなくて、女性の支配だと思うからだ。
女性にとってセックスは恥ずべきものであり、女性に出産を強いることは、彼女たちの軽率な行動に対する前向きな罰だとか何とか、よく分かんないけど、そうやってキリスト教の説話をいくらでも隠れ蓑にしてればいいさ。
あんたたちは恥だ! 神の子なんかじゃない。単純にミソジニーのクソ野郎だよ。
そして彼らは“Loving Someone”の演奏を始めたという。
同法案に対して、レディー・ガガは「アラバマ州で中絶を違法にするなんて、非道としか言いようがない。以上。しかも、レイプであっても、近親相姦であっても、同意のないものであったとしても、例外なしというのは極悪以外の何ものでもない。つまり、レイプ犯よりも、中絶の手術をした医者のほうが罪が重いと言うわけよね? これはまがいものでしかなく、私はこのシステムのせいで犠牲となるすべての女性達と、若い女の子達のために祈ります」とコメント。
リアーナは、同法案を可決したアラバマの議員は全員白人男性であることを指摘、「ケイ・アイビー知事、恥を知れ!!!」と発信していた。
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