アラバマ州が中絶を例外なく違法に。ガガ&リアーナ激怒+そんな時こそ観て欲しい日本公開中の映画『RBG 最強の85才』!

アラバマ州が中絶を例外なく違法に。ガガ&リアーナ激怒+そんな時こそ観て欲しい日本公開中の映画『RBG 最強の85才』!

アラバマ州が、レイプでも近親相姦でも例外なく中絶は違法とし、アメリカ中に激震が走っている。中絶の手術をした医者は、最高で懲役99年。

それに対して我らがレディー・ガガが早速怒りのツイートをしている。


「アラバマ州で中絶を違法にするなんて、非道としか言いようがない。以上。しかも、レイプであっても、近親相姦であっても、同意のないものであったとしても、例外なしというのは極悪以外の何ものでもない。つまり、レイプ犯よりも、中絶の手術をした医者のほうが罪が重いと言うわけよね? これはまがいものでしかなく、私はこのシステムのせいで犠牲となるすべての女性達と、若い女の子達のために祈ります」

これを可決したアラバマの議員は全員が白人男性。それをリアーナも指摘している。
「しっかり見て。こいつらがアメリカの女性のために決断をしてる大バカ者達よ。ケイ・アイビー知事、恥を知れ!!!」


アイビー知事は女性で、可決したあとに彼女が署名したので6カ月後に発効される。

ケイシー・マスグレイヴスは、痛快なツイートをしていて、
「それじゃあ、アラバマ議員が愛人を妊娠させた場合はどうするわけ?」と。


アラバマがなぜここまで極端な法律を決めたのかというと、これは、最高裁に持っていき、1973年に最高裁が中絶は女性の権利と定め、「不当に中絶を規制する州法は違憲」と定めたロー対ウェイド裁判を覆すためだ。

そしてそれをなぜ今やろうとしているかと言うと、この間今の大統領が任命したキャバノーが判事となったことで、最高裁の判事9人中5人が保守派となったからだ。この法律を覆すチャンスが来たのだ。

しかし思い出して欲しいが、そもそもそのキャバノーは、性的虐待で訴えられていた。しかし、結局判事に就任してしまったのだ。つまり、多くの女性にとっては、屈辱の連続だということ。

そんな時こそぜひ観てもらいたい映画がある。去年アメリカで大ヒットしたドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』だ。


これは、ノトーリアス・B.I.G.を文字って、ノトーリアス・RBGのニックネームも持つ、キャバノーと同じ最高裁判事のひとりにして、現在86才の女性ルース・ベイダー・ギンズバーグを描いた作品だ。この映画を観ると、思い切り元気になるし、劇場を出る時に、胸を張って、明日も頑張って働こうと思える。RBGを胸に掲げて生きていこうと思える。しかも、友達にも絶対みた方がいいよと言いたくなる作品。そうやってアメリカでも大ヒットした。そればかりでなく、いかに地道な努力で女性やマイノリティの権利を勝ち取ってきたかが分かるのだ。しかも彼女の旦那さんがすごく素敵だ。

映画の中で彼女も、中絶について訊かれる場面がある。そこで「自分の体について自分で決める権利がないということは、人間として
扱われていないことを意味する」と語っていた。彼女の長年の努力を踏みにじり、白人のオヤジ達がその権利を再び奪おうとしている。

その他、リゾもツイートしていたが、「覚えてる?こんな風に『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』が始まったことを!気をつけないと恐ろしいことになる」と。


この決定を受けて、 Huluの大ヒット番組『ハンドメイズ・テイル』がトレンド入りした。1985年にマーガレット・アトウッドが書いた小説をドラマ化したものだが、ものすごく乱暴に言ってしまえば、女性が奴隷となり主人にレイプされ、子供を生まされる話。ちょうどアメリカの大統領がオバマから女性の権利を奪う人になった頃に放送が開始したため、女性達はあまりにリアルで、震えながら見ていた番組だ。これから第3シーズンが始まるというタイミングで、このアラバマの決定。再び震えながら見る羽目に。しかし、この第3シーズンは反抗を描いたらしので期待! 彼女達が番組で着ている赤い服は、たびたび全米の抗議集会で着られいて、反抗の象徴となっている。


RBGのようにリアルに闘っている人もいるし、反抗するアートもある。ビョークが今行なっているショーで、「女性の視点で未来の世界を考えるべき」と言っているのも、こういう世界を反映していると思う。カーディ・Bのまったく遠慮ないストリッパーのダンスや、FKAツイッグスや、リゾのライブも、あんた達にはこの権利を奪えないという闘いのアートなのだと思う。そういうものがあることが、せめてもの救いだ。
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