レッチリのフリーがトム・ヨークとの共作曲“Traffic Lights”公開。3月27日に初ソロ作『Honora』をリリース。フランク・オーシャンのカバーも収録。小規模会場での世界ツアーも。

レッチリのフリーがトム・ヨークとの共作曲“Traffic Lights”公開。3月27日に初ソロ作『Honora』をリリース。フランク・オーシャンのカバーも収録。小規模会場での世界ツアーも。 - pic by GUS VAN SANTpic by GUS VAN SANT

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーが40年以上に及ぶキャリアで初となるソロアルバム『Honora』を3月27日にリリースすることを発表した。

レッチリのフリーがトム・ヨークとの共作曲“Traffic Lights”公開。3月27日に初ソロ作『Honora』をリリース。フランク・オーシャンのカバーも収録。小規模会場での世界ツアーも。

あわせて、トム・ヨークがボーカル、ピアノ、シンセサイザーで参加した共作曲“Traffic Lights”も公開された。この曲は、フリーと、トム・ヨークと、サックス奏者ジョシュ・ジョンソンによる共作である。

公式ビジュアライザーも公開されており、nespy5euroがイラストレーションを手がけている。


この曲についてフリーは次のように語っている。

「“Traffic Lights”の原型は、ディアントニ(・パークス〈ドラム〉)と初めて演奏した時にできたものだった。どこかアトムス・フォー・ピースを彷彿とさせるものがあったから、トム(・ヨーク)に送ったんだ。彼のことを知っているからきっとリズムや感覚に共鳴してくれると思ったし、実際そうだったんだ。美しいメロディと、“ひっくり返った”世界で生きることや、このフェイクとリアルが入り混じる世界でどう意味を見出するのかについての歌詞を書いてくれた。それぞれが自分たちなりに世界と向き合っているわけだからね。だけど彼はそんな中でも本当に誰より温かく、自由で、セッションに身を委ねてジャムしてくれる、奴なんだ」

『Honora』は、フリーの原点であるジャズ、そしてトランペットに立ち返った作品だ。タイトルは、彼が深く愛する家族の名前に由来しているという。

本作でフリーは、作曲と編曲を手がけ、全曲でトランペットとベースを演奏している。
参加ミュージシャンは、アルバムのプロデュースも務めるジョシュ・ジョンソンはじめ、ジェフ・パーカー(ギター)、アンナ・バターズ(ベース)、ディアントニ・パークス(ドラム)など、現在ジャスシーンを代表する精鋭たちが名を連ねる。

ボーカルにはフリーのほか、トム・ヨーク、ニック・ケイヴが参加。
さらに、マウロ・レフォスコ(デヴィッド・バーン、アトムス・フォー・ピース)、ネイル・ウォルコット(ブライト・アイズ)も参加している。

アルバムには書き下ろしの6曲に加え、ジョージ・クリントン&エディ・ヘイゼル、ジミー・ウェッブ、フランク・オーシャン&シェイ・テイラー、アン・ロネルの曲を再解釈したカバーも収録される。

トラックリスト
01 Golden Wingship
02 A Plea
03 Traffic Lights
04 Frailed
05 Morning Cry
06 Maggot Brain
07 Wichita Lineman
08 Thinkin Bout You
09 Willow Weep for Me
10 Free As I Want to Be

レッチリではベースを務めるフリーは、自伝の中で語っていたけど、母の再婚相手がジャズミュージシャンだったため、子供の頃、家のリビングルームで繰り広げられるジャズセッションを目撃し大きな衝撃を受けたという。プレスリリースでは次のように語っている。

「あれは人生で観た中でも最高の光景だった。あの荒々しさ、温もり、そして“我々”の感覚。直球のビボップだった。ドン、とね。その時に、人生には、ちっぽけなことで心が荒んでいた自分のはるか上に、この世界にはもっと高次なものがあると教えてくれた。音楽、スポーツ、自然という人生の三位一体がそこで完成したんだ」

現在63歳のフリーは、60歳を迎える直前に、「2年間トランペットの練習を毎日し、2年後にはアルバムを制作する」と決意したという。



当時、バンドはスタジアムツアーの真っ最中で、家には妻と生まれたばかりの子供がいたが、それでもこの作品を完成させた。



今回ジャズトランペットによるソロ作を作るにあたり、フリーは共演者たちに対して、これまで感じたことのない不安を抱いていたという。「演奏もできないはったり野郎、詐欺師、ロックの成り上がり」と思われるのではないかと。

「でも実際は、みんな信じられないくらい支えてくれる人達だった。彼らの寛大な精神には、毎日感動した。
彼らと同じ部屋で音を出すと、まるでドラッグをやっているみたいだった。頭が冴えわたり、トリップして、スタジオをふわふわ漂っているみたいだった。
全てを捧げくれたみんなを心から愛している。深く、深く、頭を下げたい」

フリーは、アメリカ、カナダ、ドイツ、オランダ、フランスを回る小規模会場での世界ツアーも発表している。チケットは来週発売。
アルバムに参加したミュージシャンも同行する。


https://www.flea333.com/#tour

なおフリーは、子供たちのために自らが創設した音楽学校のために24年間チャリティ活動を続けているほか、俳優としても活動を続けている。アメリカで今年公開予定で、アカデミー賞ノミネートの可能性もある長編アニメ『ARCO』でも声優を務めている。


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