RO69独占! ザ・プロディジー メンバーによる新アルバム全曲解説をお届け part.3
2009.03.13 21:58
5年ぶりとなるニュー・アルバム『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』を発表したザ・プロディジー。見事全英1位に輝き、ここ日本でもオリコン洋楽チャートで1位を獲得と、シーンへの完全帰還作として話題の1作だ。RO69では全4回に分けてメンバーによる全曲解説をお届け!
第3回目となる今回は、7曲目“ラン・ウィズ・ザ・ウルフズ”から8曲目“オーメンズ・リプリーズ”までの解説&誕生秘話をお楽しみください。
【7曲目:ラン・ウィズ・ザ・ウルフズ】
キース:デイブ・グロールが参加したトラックだ。リアムのところにデイブからメールが来て「ちょうどツアーも終わったからドラムでも叩こうかと思っているんだ」ってメッセージで、リアムはちょうどアルバムを終わらせようとしていたんだけど、デイブが「ちょうどスタジオでドラムパターンをいくつか叩いたから聞いてくれ」ってハードディスクを送ってきたんだ。この曲はそこから生まれ変わったんだ。当初この曲用のトラックとボーカルはレコーディングされていたんだけど、あまりにボーカルが凶悪すぎて、トラックとかみ合っていなかったんだ。そこへデイブのビートが届いて、リアムがリエデイットをして、そこに俺達ももう一度歌い直して、デイブに送り返してみたら、彼は「イェー、俺はこういう曲になるんじゃないかと望んでたんだよ!」って喜んでくれたんだ。彼は凄く興奮していたみたいで、ほかの曲にも彼のビートは使われたよ。
リアム:たしかこの曲が出来た日は、お前は相当怒っていたよな?
キース:そうだったな。
リアム:間違いなくこの曲は誰かに向けて書かれた曲だったけど、キース以外誰も知らないんだ。
マキシム:俺にむけて書いたんだろ?
リアム:違うだろ。そんなパラつくなって。ハハ、俺はこの曲を聴くと壁に頭をぶつけたくなるよ。リフがなった瞬間、超バイオレントになっちまうんだ。わかるだろ?
【9曲目:オーメンズ・リプリーズ】
リアム:このアルバムで、唯一息をつくことの出来る曲。これは“オーメン”のオーケストラ・バージョンなんだけれど、俺には映画『スカーフェイス』のサントラを髣髴させる。非常に80年代的ヴァンゲリス・サウンドがこの曲にはある。
キース:ダークな『ブレードランナー』って感じだな。俺には雨の音が聞こえてくるし…確かにヴァンゲリスのヴァイブがあるよな。
リアム:ヴァンゲリスがクールって言いたいわけじゃないんだけどな。
マキシム:だけど、このアルバムには絶対に必要な曲だった。このアルバムがあまりにも、強烈なパンチが飛び交うアルバムだからな、一息つく必要がある、そこからまた始まるんだ、また顔面に一発平手を食らうような感じでな。
以下part4へと続く。
メンバーによる新作『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』全曲解説part.4(最終回)は、3月14日に更新予定です。