菅田将暉×忘れらんねえよ・柴田、裸の心のつき合い丸出しの『ANN』共演について

菅田将暉がパーソナリティを務めるニッポン放送『菅田将暉のオールナイトニッポン』の6月10日放送回に、忘れらんねえよの柴田隆浩がゲスト出演した。

もともと「忘れらんねえよファン」を公言していた菅田に、テレビ番組で柴田がビデオレターを送ったことをきっかけに親交を深めてきたふたり。冒頭からいつも以上にハイテンションな菅田と、登場するなり「どうも、あいみょんです!」と飛ばしまくる柴田の掛け合いに始まり、始終笑いの絶えないトークが繰り広げられた。ビデオレターで柴田が半裸になった時のことや、菅田が初めて忘れらんねえよのライブに訪れた際の楽屋の裏話。次々と明かされる柴田の「イキりエピソード」に、菅田は嬉しそうな声で「柴田さんのパフォーマンス精神ですよね」と返す。そんなトークの端々から、菅田が柴田のどこまでも飾らない人間性に惹かれていることが伝わってきた。

昨年リリースの菅田の1stアルバム『PLAY』には、柴田が作曲を手掛けたパンクチューン“ピンクのアフロにカザールかけて”が収録されている。順風満帆に人気俳優への道のりを歩んでいるように見えた菅田だが、その裏には隠れた苦悩やフラストレーションがあった。そんなことに気付かされたこの曲の歌詞は、まだレコーディングも何も決まっていない段階だったにもかかわらず、菅田が柴田にメールで送りつけたそうだ。また、7月10日(水)に発売となる2ndアルバム『LOVE』に収録の“7.1oz”も、柴田による提供曲。前作とは少し違うタイプの恋愛ソングに仕上がっているが、ネガティブな感情も誤魔化さずに綴られているという点は共通している。誰もが隠したいはずの自分の不器用なところや情けなさ、菅田がそれらを全て柴田に曝け出す理由はいたってシンプルで、忘れらんねえよが人間のそういった部分にスポットを当てた曲を作るバンドだからだ。菅田は俳優や歌手として様々な顔を見せてくれるけれど、ラジオを聴いていてわかるように、素顔はとても自然体な人である。それゆえに、“ピンクのアフロにカザールかけて”の歌詞にあるような自分自身への違和感をどうしても留めておくことが出来なかった。それを開放するトリガーとなったのが、柴田の存在だったのだろう。

この放送ではトークの他にも、「ショートシャンクの空に〜歌ネタSP〜」と題した特別企画や、ふたりによるチャットモンチーの“シャングリラ”カバーなども届けられた。くだらない替え歌を熱唱して声を枯らしたり、咳込むほどに大爆笑したりと、全力でふざけながらもしっかり音楽で盛り上がる姿は、まるで夜中に部屋に集まってギターで遊ぶ音楽好きな少年たちのようだった。お互いに臆することなく曝け出し合い、一緒に音楽を形にしていく菅田と柴田の特別な関係性は、何も難しいものじゃなく「友達」や「青春」という言葉に近いのかもしれない。そんなことも感じた放送回だった。(渡邉満理奈)

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