でも常田大希にとってのKing Gnuとmillennium paradeはそれとは違う、と言うことを昨日発表されたmillennium paradeの新曲“Stay!!!”を聴いて思った。
確かにポップ・ミュージックとして表舞台を攻めるKing Gnuと、時流を気にせずアートを追求するプロジェクトとしてのmillennium paradeということにはなるのだろうが、常田はそこを行ったり来たりして自分の中のバランスを取っているんじゃない。
表の性感帯を攻めてイかせて、裏の性感帯を攻めてイかせて、それを繰り返しながら行きっぱなしというか、イカせっぱなし。
自分の中の王道と前衛の垣根を両プロジェクトで壊しながら、常田大希は自分の頭の中にある今よりも無駄なルールが排除されて最適化された世界に、現実を適応させていくのである。
今回は特に“飛行艇”からの“Stay!!!”ってところが軽やかにツボを突いていると思うな。
まだの人は是非“Veil”“Plankton”もどうぞ。
(古河晋)