Uru『オリオンブルー』は、歌とは心の耳を澄まして聴くものだと教えてくれる

Uru『オリオンブルー』は、歌とは心の耳を澄まして聴くものだと教えてくれる - 3月18日発売『オリオンブルー』通常盤3月18日発売『オリオンブルー』通常盤
約3年半前にUruのデビュー後初のワンマンライブを観た時に以下のように書いた。
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Uruの声と歌には人の心を温め、傷を癒す力がすごくはっきりとした形である。

YouTubeの動画から多くの人に知られていったアーティストであり、本人は自分を人見知りだと語り、ライブも客席との間に薄い幕を挟んで行われる。
でも彼女自身の人見知りとは裏腹に彼女の歌は全く人見知りをせずに聴き手の心に届く。
冷えた心、カサカサに乾いた心、傷ついた心に歌だけが寄り添えることがある。
それが彼女の人生の中でとてつもなく大きなことで、ずっとそれを忘れないまま自分の歌の力を人知れずひたすら蓄えてきた、本物のアーティストだということがライブから伝わってきた。
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その時は当時の音楽シーンにおいて彼女の存在は規格外という印象があったのだが、そのライブで強く伝わってきた歌の力は、その後ひとつひとつの聴き手との出会いの機会を無駄にすることなく、しかも無理なく自然でピュアな形で多くの人の心に寄り添っていった。
余計なもののない綺麗に片付けられた部屋の中で生身の心だけが揺れているようなその歌を求めるように時代の方が変わっていき、Uruはただただ誠実に歌によって人の心に触れるという尊い「仕事」を究め続けている、そんな風に僕には見えた。
最新アルバム『オリオンブルー』は、そんな時代の求めるものとUruの歌の、奇蹟でもあり必然でもある重なりそのものだ。
長く深く広く聴き続けられると思う。(古河晋)
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