ジョン・レノン、実はポール・マッカートニーが作曲した“Let It Be”を敬遠していた?


ジョン・レノンが、ザ・ビートルズの代表曲でポール・マッカートニーが作曲した“Let It Be”を、好ましく思っていなかったことが報じられている。

Ultimate Classic Rock」によると、1969年1月にポールが“Let It Be”のアイディアをスタジオに持ち込んだ際、ジョンは曲のスタイルを快く思わなかったという。

それまでにも、異なる作曲アプローチを取るポールとジョンはクリエイティブな方向性で衝突することが多く、ポールはジョンの実験的なアプローチを好まなかったし、ジョンはポールの物語を伝えるスタイルの曲作りを古臭いと感じていたとのこと。

母親が出てきた夢にインスパイアされたとポールが説明しながら‟Let It Be”のフレーズを披露した時、ジョンは曲のスタイルがバンドに合わないと感じたそうだ。

後にジョンはインタビューで、“Let It Be”のお馴じみのフレーズを聴いた時の印象について、「サイモン&ガーファンクルの“明日に架ける橋”(原題:“Bridge Over Troubled Waters”)にインスパアされたんじゃないかな。僕の感想だけど、それ以上言うことはない。ポールが、“明日に架ける橋”を書きたがってたのは知ってるから」とコメントしていたという。

だが、“Let It Be”は“明日に架ける橋”のリリースより約1年ほど先駆けて1969年1月に録音されており、「Ultimate Classic Rock」は、ジョンがサイモン&ガーファンクルの影響について思い違いをしているのかもしれないとしている。

なお、ザ・ビートルズの新ドキュメンタリー映画『The Beatles:Get Back』(原題)が、9月4日に全米公開されることが報じられていた