ツェッペリンはその音楽作品で知られたバンドだった。ぼくとしては、その路線を踏まえて楽器の演奏が際立つものを作り、そこに複数のシンガーを招き入れるというやり方で進めたいと考えていた。でもそれは、ひとつのアイデアにすぎなかった
先日もデビュー・アルバム『レッド・ツェッペリン』のアートワークがオークションで32万5000ドル(約3472万円)で落札されたりと、相変わらずツェッペリン関係の話題は尽きず、約1年前に始まったYouTubeのチャンネルも快調だが、その中でも興味深いのが、さまざまなアーティストたちによるプレイリストでトム・モレロやザ・ブラック・キーズ等が参加している。
もともと昨年のデビュー50周年記念企画の一環で、特にジャック・ホワイトの“流浪の民”に始まるリストには惚れ惚れしたが、ジャックやU2のジ・エッジがジミー・ペイジとギター談義を交わす映画『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』を観た人なら、彼自身のツェッペリン愛もよくわかるはず。このインタビューは、ちょうどその映画が生々しい時期で、ジミーも大胆な質問にも丁寧に答えてくれ、「ぼくたちは人にインスピレーションを与えるバンドだった。それがレッド・ツェッペリンの本質なんだよ」なんて言葉も飛び出す。それを具現化してくれる新しい大ネタ・リリースのニュースへの期待が高まるインタビューだ。 (大鷹俊一)
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