同曲は、打首とWIT STUDIO所属のアニメーター・浅野恭司(アニメ『進撃の巨人』、『PSYCHO-PASS サイコパス』でキャラクターデザインを担当)が、『水曜どうでしょう』のイベントで知り合ったことから企画の構想が始まった楽曲。2019年のクリスマスに行われたWIT STUDIO主催のクリスマスイベントに打首のメンバーが出演した際に、日本文化の象徴のひとつであるアニメーションを支える、アニメーターに向けた応援ソングを作りたいということから制作が発表されていた。楽曲は、実際にアニメーション制作の現場に赴き、そこで得たイメージを元に作成され、ストレートな応援ソングに仕上がっているという。
浅野が監督・キャラクターデザインを務めたMVは、可愛らしいキャラからハードボイルドなキャラ、そしてロボットまで全て描き下ろしの多彩なキャラクターが登場する、アニメーションのオープニングムービーのような展開になっているとのこと。なお、打首のメンバーもキャラクターとして登場している。
【打首獄門同好会・大澤敦史(Vo・G) コメント】
日本で生まれ育った人は誰しも、物心ついた頃から日本のアニメに触れて過ごして来たと思います。
言わずもがな、自分も例外ではありません。思えば数え切れないほどの時間をアニメと共に過ごしてきました。
ただ大人になって初めて、自分が当たり前のように見てきた作品はとてつもない労力で作られていたこと、そして日本のアニメは世界に誇る文化として確立していることを知りました。ああなんと誇らしい。
ここまで長年に渡り文化を築き上げてきたアニメーターの方々には、尊敬と感謝の念を禁じ得ません。
実際、このバンドでもいくつもの「アニメ作品のMV」に挑戦してきたのですが、まあ大変でした。
せいぜい3~4分の、比較的シンプルな絵柄の作風に徹しても、これほどの労力がかかってしまうのかと。
いったい、あの当たり前のように見てきた毎週30分のアニメはどんなことになっていたのかと。
そんな中、偶然に偶然が重なったような成り行きで、浅野さんと出会いました。
そして幾度かの交流を経て、楽曲の制作を依頼されました。アニメーターを応援する歌を作りたい、と。
あまり悩む必要はありませんでした。その歌なら。書けるだけの素材は自分の中にたくさんある、と。
上記の経緯のみならず、アニメーターを応援したい気持ちは日々色々な出来事から膨らんでましたから。
ただ、当初はここまでの話になるとは思いませんでした。
まさか全編、彼自身が手がけたアニメーションのMVになるだなんて。
こんな作品をバンド単独の思惑で実現させることはできません。色々とそれはもう色々と無理すぎです。
なのにこんなMVができてしまうなんて、おそらくこの人生で後にも先にも一度だけでしょう。
そんな、バンドとしては大変稀有な作品です。ぜひご覧ください。
ああ、でも一番見て欲しいのは、というかこの歌を届けたいのは、やっぱりアニメーターの方々です。
あなた達の仕事を心から誇りに思い、感謝しています。その気持ちがこの歌で届けられたら幸いです。
作詞に際しては、浅野さんからのメッセージも少々お借りしています。それもぜひ受け止めてください。
【浅野恭司(WIT STUDIO所属 監督/キャラクターデザイン) コメント】
作業に没頭する時、好きな曲を聴きながらだと集中力が増したりして、音楽の力も創作には欠かせない物ですよね。
打首獄門同好会さんの“日本の米は世界一”を聴きながら、「日本のアニメは世界一」と、なにげに変換してみた時に、「同じように作業しているアニメーターの達のイヤホンから、応援してくれる曲が聴こえてくるといいんじゃね!?」と発想したのがきっかけです。
上がってきた曲がとてもカッコよくて、ジワリと目頭が熱くなったのを覚えています。
日本中、世界中のアニメーターに、いや、むしろアニメに関わる多くのスタッフや、多くのアニメファンにも届け!と願っております。
打首さん!素敵な曲をありがとうございます‼︎
【中武哲也(WIT STUDIO プロデューサー) コメント】
2019年秋、打首獄門同好会さんとの焼肉会議のあの日、
浅野恭司は突然こう言いました。
「打首さん、MV作りましょう!」
想定していたコラボレーション枠が遥か彼方に飛び去り、
我々にアニメ作りとの新たな戦いがやってきました。
「冬来たる」そう社長の和田に告げ、我々はアニメ制作配備につきます。
プロデューサーはこう思います。
このポジティブな思いが世界中のアニメファンにきっと届くんだから!
頑張るしかないじゃない!
門脇聡さんにも作画監督として参加頂きまして、
WITど真ん中のお二人中心に作った映像です。
通勤途中や、お仕事中の目とお耳の恋人として
あなたの隙間時間をうめられる素敵なアニメになりました。
是非ご覧ください!