映画『ディア・ファミリー』は、「余命10年」という宣告を受けた生まれつき心臓病疾患を持つ幼い娘・佳美のために、小さな町工場を経営する父・宣政が人工心臓を作ろうと立ち上がる物語。どこの医療機関でも治すことが出来ないという現実と向き合いながら、娘の命を救いたい一心で開発を始め、その後、世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させたその秘話を、主演に大泉洋、大泉演じる坪井宣政を支える妻に菅野美穂、心臓疾患を持つ娘に福本莉子、家族を支える姉妹に川栄李奈、新井美羽を迎え、月川翔監督が実写映画化したもの。
主題歌となる“Dear”は、不可能なことを成し遂げようとどんな時も歩みを止めない家族の背中を押すような前向きな歌詞と壮大なアレンジが印象的な楽曲となっているとのこと。
【Mrs. GREEN APPLE コメント】
本作は全て実話ということで、すべての出来事の先にバルーンカテーテルが生まれたと考えるととても感慨深いです。目の前にある現実の大きさは計り知れないものですが、家族の皆さんの絆の強さを感じて胸がキュッとなりました。
事前に資料をいただき、拝見してから楽曲を制作したのですが、凄く泣けました。
とてつもないエネルギーや生きる活力のようなものをいただきました。
主題歌の「Dear」は壮大でさわやかな印象ですが、地に足がついて芯が一つ通っているような楽曲です。
歌詞も今まで表現したことないようなワードが入っているので、そこにもぜひ注目してください。
【岸田一晃プロデューサー コメント】
「この映画は作りたいだけの映画ではなくて“届けなくてはいけない”映画だと考えています」という言葉と共に主題歌のオファーをさせていただきました。ある家族が願った切なる想いが世界中に広がって、そして今も尚、その想いは輝いて生き続けている。実話を元にしたこの映画には単純に感動的な音楽がエンディングを飾るだけではダメだと考えていて、ディア・ファミリーが持つ熱量が欲しかったのです。初めてデモ音源を聴いた時に最後のピースがハマったと実感しました。決して悲しいだけの物語ではなく、愛と熱意が突き抜けて、希望が生まれる。この楽曲の鼓動が「次へ、その先へ」と私たちの背中を押し、新しい未来に向かわせてくれる。この映画は最高の音楽と共に終幕します。
●楽曲情報
Mrs. GREEN APPLE『Dear』
●作品情報
映画『ディア・ファミリー』
2024年6月14日(金)公開
原作:清武英利「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」(文春文庫)
©2024「ディア・ファミリー」製作委員会
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