【JAPAN最新号】Nikoん──時代遅れじゃなくて時代を超越している

【JAPAN最新号】Nikoん──時代遅れじゃなくて時代を超越している
何かとコンプライアンスを求められる時代であるけれど、決して意識的にそうした時代に抗おうとしているわけではなくて、とにかく正直に言いたいこと、自分が思ってることはストレートに言うという、SNSでの発信も話題になったバンドである。なので「破天荒なボーカルのバンド」というイメージを持っている人もいるだろう。実際にオオスカ(G・Vo)がライブで急に「シャトルランをやります」と言って、ステージのみならず客席内まで走り回ったり、その日の共演者たちを呼び込んで「今日は我々でかっこいいライブをしてすいませんでした」という意味不明な謝罪をしたりもする。そんな部分からもやはり、破天荒なイメージを感じずにはいられないのが、オオスカとマナミオーガキ(B・Vo)によるバンド、「Nikoん」である。

そんな破天荒さがそのまま音になったかのように、まるで凶器かと思うような──ギターってこんな音を鳴らすことができるのか、と思うくらいの鋭利な音を鳴らす曲もある。一方で、たとえばNo BusesのCwondoが参加した“public melodies feat,Cwondo”では、まるで月の光に包み込まれるかのような優しさを感じさせるギターを鳴らす。彼らはただ音を弾いているのではなくて、その曲で何を表現したいのかが明確に定まっていて、その感情を音に乗せることができるバンドなのだ。だから、破天荒なイメージはライブを観れば一発で塗り替わる。

今の時代には珍しく、サブスクリプションサービスで楽曲が聴けないのも、音楽の聴き方に対するバンドとしての思想があるからだと思う。9月24日にリリースされた2ndアルバム『fragile Report』は、全曲をオーガキが歌うことによってNikoんが持つポップさに振り切った内容になっている(前作ではほとんどの楽曲をオオスカが歌っていた)。しかしオオスカはすでにその先のアルバムまで制作しているという。どんなことをしてくれるのか全く予想がつかないNikoんに今、心からドキドキさせられている。

文=ソノダマン
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より抜粋)


『ROCKIN'ON JAPAN』11月号のご購入はこちら
JAPAN最新号、発売中! RADWIMPS/別冊Eve/ONE OK ROCK/米津玄師/Mrs. GREEN APPLE/サカナクション/宮本浩次/THE YELLOW MONKEY/ano/羊文学
ROCKIN'ON JAPAN 11月号のご購入はこちら 9月30日(火)に発売する『ROCKIN’ON JAPAN』11月号の表紙とラインナップを公開しました。今月号の表紙巻頭は、RADWIMPSです。 ●RADWIMPS バンド史上最大の危機、からの大逆転劇的ロックアルバ…
JAPAN最新号、発売中! RADWIMPS/別冊Eve/ONE OK ROCK/米津玄師/Mrs. GREEN APPLE/サカナクション/宮本浩次/THE YELLOW MONKEY/ano/羊文学
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on