マーキュリー・プライズ2009の候補者が発表! 各アーティストを紹介

毎年、過去1年間にイギリスおよびアイルランドのアーティストによってリリースされた全作品から最優秀アルバムを決定している栄誉ある賞、マーキュリー・プライズの今年のノミネート作品が7月21日、発表された。

今年の候補者はグラスヴェガス、カサビアン、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、ラ・ルーなど。受賞者は9月8日に開催される式典で発表される。過去にはフランツ・フェルディナンド、アークティック・モンキーズ、クラクソンズらも受賞した。

以下、今年のマーキュリー・プライズの全候補者12組をご紹介します!

バット・フォー・ラッシェズ
『トゥー・サンズ』
バット・フォー・ラッシェズことナターシャ・カーンは、2007年にもデビュー作『ファー・アンド・ゴールド』でマーキュリー・プライズの候補者になった。ビョークとスティーヴ・ライヒに影響を受けたというナターシャは元教師で、ライブでのヒッピー風の派手な衣装で有名。
試聴:Myspace.com/batforlashes

フローレンス・アンド・ザ・マシーン
『ラングス』
美大出身のフローレンス・ウェルチが率いるフローレンス・アンド・ザ・マシーンはすでに今年のブリット・アウォードで批評家賞を獲得し、イギリスでは今後の活躍が最も期待されている存在。7月6日にデビュー作『ラングス』をリリースしたばかりで、今週のUKアルバム・チャートでは2位につけている(国内盤は8月5日)。
試聴:Myspace.com/florenceandthemachine

フレンドリー・ファイアーズ
『フレンドリー・ファイアーズ』
大学を出たメンバーたちがセント・オールバンズの街に帰郷して結成されたフレンドリー・ファイアーズは、昨年リリースされたデビュー作でのノミネート。インディー・ロックにディスコとサンバを融合させた彼らの実力はこの夏のフェスティバルで証明済み。ニュー・シングル“Kiss Of Life”と、ボーナス・トラックが追加されたニュー・エディションのデビュー作が8月31日にリリース予定。
試聴:Myspace.com/friendlyfires

グラスヴェガス
『グラスヴェガス』
リーゼント風ヘアスタイルのボーカル兼ギタリスト、ジェームズ・アランをフロントに据えるグラスゴー発グラスヴェガスのノミネート作品は、ジーザス&メリー・チェインを思わせる、きらめくような質感を持ったデビュー作。ジェームズは元プロサッカー選手で、強い訛りを強調した独特の声質で知られている。メンバーたちはザ・ホラーズと同様、全身を黒で統一。
試聴:Myspace.com/glasvegas

ザ・ホラーズ
『プライマリー・カラーズ』
ひょろりとしたファリス・バドワンが率いる黒ずくめのザ・ホラーズは、今回ノミネートされた2ndアルバム『プライマリー・カラーズ』で、それまでの騒々しいパンク・ロックからマイ・ブラッディ・ヴァレンタインを彷彿とさせる実験的な音楽へとその方向を変えた。自分たちの音楽のほか、オンラインで他のアーティストのミックス・テープも定期的にリリースしている。なお、ファリスはセレブ・タレントのピーチズ・ゲルドフとの恋愛関係で一時本国のタブロイド紙をにぎわせた。
試聴:Myspace.com/thehorrors

ジ・インヴィジブル
『ジ・インヴィジブル』
もともとジャズ・ミュージシャンのデイヴ・オクムによるソロ・プロジェクトとして始まったジ・インヴィジブルは、今回ノミネートを受けたデビュー作のリリース前にバンドへと発展した。インディー・ロックともポスト・ロックとも言える彼らの楽曲はミカチューやホット・チップなどにリミックスされており、ホット・チップのサポート・アクトをフォールズとともに務めたこともある。
試聴:Myspace.com/theinvisiblethree

カサビアン
『ルナティック・アサイラム』
カサビアンの3rdアルバムは、ゴリラズとのコラボで有名なダン・ナカムラとの共同プロデュースにより、サンフランシスコで制作された。ギターのセルジオ・ピッツォーノの作曲によるこのアルバムは、プリティ・シングスの『S.F.ソロウ』など、60年代後半から70年代初頭にかけてリリースされたコンセプト・アルバムの名盤からの影響が大きい。1999年に地元レスターで結成され、チャールズ・マンソンの信奉者たちがシャロン・テート殺害事件を起こした際、恐ろしさから殺害に加担できずに運転手をしていたと言われるリンダ・カサビアンから名前を取っている。最近はオアシスとともにUKスタジアム・ツアーを行った。
試聴:Kasabian.co.uk

ラ・ルー
『ラ・ルー』
エレクトロ・デュオのラ・ルーは6月末にリリースされたデビュー・アルバムでのノミネート。シンガーのエリー・ジャクソンとその独特な髪型ばかりが目立っているが、作曲担当でプロデューサーでもあるベン・ラングメイドもラ・ルーの一員。UKシングル・チャートで2位になった“イン・フォー・ザ・キル”、1位を獲得した“ブレットプルーフ”はスマッシュ・ヒットを記録した。イギリス本国ではエリーの母親が人気テレビドラマ「The Bill」の主演女優トルーディ・グッドウィンであることが判明したときにも大きな話題となった。
試聴:Myspace.com/larouxuk

レッド・ビブ
『センシブル・シューズ』
かねてからマーキュリー・プライズの「ジャズ枠」ノミネートを獲得することが確実視されていたドラマーのマーク・ホルブ率いる2003年結成のクインテット、レッド・ビブ。『センシブル・シューズ』は名実ともにイギリスのジャズ・シーンの最前線を走る彼らの4作目で、「トムとジェリーの追いかけっことカリプソの図々しさ」にインスパイアされていると言いつつも、伝統的なストラクチャーを持った作品。
試聴:Myspace.com/ledbib

リサ・ハニガン
『シー・ソウ』
ダブリンを拠点とするシンガー・ソングライターのリサ・ハニガンは、ダミアン・ライスのアルバム『O』と『9』に参加してその甘い歌声を披露し、名を知られるようになった。2008年、静かな雰囲気の中で奏でられるチェロの音色が美しいデビュー・アルバム『シー・ソウ』をリリースした際には、スザンヌ・ヴェガとも比較された。アルバムのジャケットに使われている刺繍は彼女自身によるもの。
試聴:Myspace.com/lisahannigan

スピーチ・デベル
『スピーチ・セラピー』
スピーチ・デベルはそのスウィートな声と、神経質で反抗的な子どものようなスタイルのラップで知られるサウス・ロンドンの女性ラッパー。夜行バスや電車の落書きのような歌詞が乗せられるジャジーなヒップホップ・ミュージックには、ルーツ・マヌーヴァも手がけているプロデューサーのウェイン・ローテックによって温かな、オールド・スクール風の質感が加えられている。『スピーチ・セラピー』はデビュー・アルバム。
試聴:Myspace.com/speechdebellemusic

(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on