!!!(チック・チック・チック)などのバンドで活動していたドラマーのジェリー・フックスがエレベーターの事故で亡くなった。34歳だった。
11月7日、ブルックリンのウィリアムズバーグで開かれたパーティーに出席していたジェリー・フックスは、日付が替わった午前0時半ごろ、5階の高さからエレベーター・シャフトの中を落下した。
パーティー出席者の話によれば、誤作動によって5階のフロアよりも約1メートル高い位置で停止してしまったエレベーターから脱出するため、ジェリーともう1人の男性はドアをこじ開け、フロアに飛び降りようとしたという。
一緒にいた男性はうまく降りることできたが、ジェリーは飛び降りる際に服がエレベーターに引っ掛かってバランスを失い、エレベーターの下の隙間からシャフトの底まで落ちてしまった。
ジェリーは転落の数分前にパーティー会場の友人たちに電話してエレベーターが停まってしまったことを伝えていた、と彼のルームメイトだったアレックス・フランケルは話している。
「僕らはエレベーター・シャフトの中であいつを見つけた」とアレックスは取り乱した様子で取材に答えている。「その時にはもう話すことはできなくなっていた」
彼はマンハッタンのベルヴュー病院に運ばれたが、午前3時半に死亡が確認された。
母親のジョイ・フックスは、「あの子は生命というものに触れました。音楽の才能によって、多くの生命に触れたんです」と話している。
ジェリー・フックスはマセラティやチューリング・マシーンのメンバーでもあり、LCDサウンドシステムやマスタークラフト、フアン・マクリーンのライブでもドラムを叩いていた。
!!!(チック・チック・チック)は2005年にもドラムのマイケル・ガイアスをバイク運転中の事故で亡くしている。彼らは今月21日に幕張メッセで開催されるエレクトラグライドのため来日する。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
!!!の元ドラマーが死去
2009.11.10 20:01