ジョン・レノンとオノ・ヨーコの未発表インタビューが初公開

1968年に行われていたが、これまで全文掲載されることのなかったジョン・レノンとオノ・ヨーコのインタビューが初めて公開されている。

このインタビューを行ったのは、当時キール大学の学生だったモーリス・ヒンドル氏。ザ・ビートルズの同人誌『Beatles Monthly』を通じてジョン・レノンと連絡を取り、友人の1人と一緒にサリー州のジョンの自宅に行ってインタビューしたという。

今回ウェブサイトNew Statesmanにこのインタビューを掲載するにあたり、ヒンドルは当時を回想しながら次のような前文を書いている。

「ウェイブリッジ駅を出ると、スモークガラスのミニクーパーが横滑りするようにして停まった。まるで映画『The Italian Job(邦題・ミニミニ大作戦)』のように。運転席にいたのはレノンだった。僕ら学生はミニの後部座席に乗り込み、ジョンはでこぼこした私有道を通って僕たちを自宅の『ケンウッド』(ウェイブリッジのセント・ジョージズ・ヒルにある家屋の名前。当時ジョン・レノンが住んでいた)まで連れて行ってくれた」

6時間にわたって行われたインタビューの中で、ジョンはこの年に社会主義派コメンテーターのタリク・アリから受けた批判について触れている。

「彼は“レボリューション”は『Mrs Dale’s Diary』(BBC Radioが1948年から1969年まで放送した連続ドラマ。中流階級社会の医者の妻の生活を描く)と同じくらいしか革命的じゃないと言っているんだ」とジョンはヒンドルに話している。「まあそうなのかもしれないね。でも大切なのは自分の頭を変えることなんだ。忌々しい年寄りの保守主義者をやっつけてもしょうがないけどさ!」

「彼(タリク・アリ)は何を変えられるっていうんだろう? システムってのはまさに彼が言っているところのものだよ。大量のクソさ。でもそれをただぶち壊すだけじゃどうにもならない」

インタビューの全文はNew Statesmanにてご覧ください(下記リンク参照)。

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