アラン・マッギー、「マルコムの死はキンタマへの一撃」

アラン・マッギー、「マルコムの死はキンタマへの一撃」

クリエイション・レコードの創設者にして元オーナーのアラン・マッギーはマルコム・マクラレンの死を「キンタマへの強烈な蹴り」が入ったくらいに痛手だと語った。

セックス・ピストルズを発掘したマルコムのように、オアシスというモンスター・バンドを発掘したアランだが、そんなマルコムが8日ガンとの闘病の末に亡くなってしまったことはなかなか受け入れがたいことだとアランはNMEに語った。

「キンタマへ強烈な蹴りを入れられたくらい痛かったよ」とアランは語った。「どうしてそれだけショックだったかっていうと、ぼくが育った頃、マルコムは本当に重要で影響力の大きな存在だったからなんだ。77年から78年にかけて自分が目指したいのはこういう人だと思う大人物だったし、95年から96年にかけて実際に知り合いになった頃もやっぱり、こうなりたいと敬愛していた人だよね」

アランはまた、マルコムが70年代にパンク・ムーヴメントを仕掛けたことも絶賛した。「パンクがなかったらね、ぼくも(プライマル・スクリームの)ボビー・ギレスピーも今やってる仕事に恵まれてなかったはずだから」。

さらにアランは、ふたりが親しくなった90年代の時点で既にマルコムはダウンロードやMP3カルチャーの時代が到来することを予見していたという。

「いろんなアイディアを常に閃かせていたところが本当にすごかったね」とアランは続ける。「MP3カルチャーが音楽業界ビジネスを弱体化させるだろうということを予見していたんだよ。その話を聞いた時には『あんた、頭おかしいね』って思ったけど、実際にそうなっちゃったからね」。

マルコムは昨年の10月に腹膜や胸膜がガンにかかる中皮腫という病気にかかっていると診断されたが、アランはマルコムの病状をまったく知らされていなかったという。

「マルコムは究極のロックンローラーだったんだね。ものすごくロックンロールを理解していたんだよ」とアランは付け加えた。「マルコムの周りにはぼくの知人もたくさんいたんだから。それでもぼくはマルコムの病状を知らされなかった。彗星のように登場して、やっぱり同じように姿を消したんだね」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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