11月28日にイギリスのサッカー・FAカップの組み合わせ抽選会のくじ引きを行った元オアシスのノエル・ギャラガーは、オアシスでライブをやる時よりも緊張したと語っている。
ノエルはカサビアンのサージ・ピッツォーノとともに勝ち抜きトーナメント制で行われるFAカップの第3ラウンド用の全試合の組み合わせのくじ引きをウェンブリー・スタジアムで行った。くじは実際には箱に入った数字の刻まれたボールを取り出していくという形式で行われるが、ノエルもサージもめでたくそれぞれが応援しているマンチェスター・シティとレスター・シティを引き当て、さらに、試合の相手もなんとマンチェスター・シティ対レスター・シティに決まった。ちなみに第3ラウンドでは計32試合が行われるので、くじ引きとしてはかなり大当たりだった。
「今回の組み合わせの出目が賭け屋でどのくらいのオッズになっていたかは知らないけど、もう信じられなかったね!」とノエルはイギリス・サッカー協会のホームページで語っている。「本当にびっくりしてね、ボールをひっくり返した時、マジで落っことしそうになったよ。正直言って、ここウェンブリー・スタジアムのライブでステージへ出て行った時よりも緊張してたよ。今回のオッズは天文学的な数字だと思うな」。
くじ引きはもともと紫色の袋から取り出すのがイギリスの伝統的なやり方だったが、FIFAの不正防止規約により現在ではくじを引く人以外の見物人はくじのボールが見える透明な箱から引くことになっている。ただ、昔の伝統を活かすために、FAカップのくじ引きの時には紫の袋からくじのボールをくじ引きの箱へいったん移すという儀式が必ずとり行われることになっている。この時の儀式についてサージはこう語っている。「くじ引きの前にはすごい緊張したよ。あのボールが入った袋を落っことしてボールを全部ぶちまけちゃって、ボールを追っかけてる自分の姿しか思い浮かばなくて、その心配ばっかりしてたよ」。
「でも、一回引いたら、もう完全に意識が飛んじゃってさ。その後、10回くらい引いたのをもうなんにも憶えてないし、なにがどうなったのかもさっぱり思い出せないんだ。ほとんどサイケなトリップ状態だったね」
なお、マンチェスターとレスターの試合は1月8日か9日に行われ、ホームは先に引いたサージが勝ち取った。ちなみにノエル家では1月に南アフリカへ休暇で行く予定になっていたのでノエルは「うちの奥さんがおかんむりだな」とボヤいていたとか。
それぞれにレスター・シティとマンチェスター・シティを引き当てて喜び合うサージとノエルの動画はこちらから(→http://www.youtube.com/watch?v=iht9B3fwSA4&feature=player_embedded)
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