他界したブロードキャストのトリッシュ・キーナンにミュージシャンたちから追悼

他界したブロードキャストのトリッシュ・キーナンにミュージシャンたちから追悼

すでにブログでも急報したように(http://ro69.jp/blog/miyazaki/46558)ブロードキャストのボーカル、トリッシュ・キーナンが1月14日に闘病のすえに42歳で息を引き取った。レーベルのワープ・レコードは以下のような声明を発表している。

「大変残念なことですが、ブロードキャストのトリッシュ・キーナンが1月14日午前9時に病院で亡くなりました。死因は肺炎による合併症で、トリッシュは病院で2週間もの間集中治療を受けながら闘病していました。バンド・メンバーのジェイムス(・カーギル)、マネージャーのマーティン(・パイク)、トリッシュの友人、ご家族らに対しては心からのお悔やみを申し上げます。そして、この時点においては、ご家族、関係者らのプライバシーが遵守されますよう、重ねてお願い申し上げます。この度のご不幸はあまりにも早すぎたもので、個性的な歌い手にして特異な才能を誇り、人としてとても魅力的だったトリッシュの死を誰もが惜しむことでしょう。ご冥福をお祈りいたします」

トリッシュはブロードキャストのオリジナル・メンバーの1人として90年代半ば、グループの結成に参加。もともとは5人編成のグループで、シングルを断続的にリリースし続けた後、ワープ・レコードと契約し、それまでのレコーディングを総括した『ワーク・アンド・ノン・ワーク』を97年にリリース。その後、2000年にアルバム・デビューとなる『ノイズ・メイド・バイ・ピープル』をリリースし、実験的なエッジを持つドリーミーなポップ・サウンドを確立した。

2003年にセカンド『ハハ・サウンド』をリリースした後、バンドはトリッシュともともとベースを担当していたマルチ・インストゥルメンタリストのジェイムス・カーギルとのデュオとなり、2005年にサード『テンダー・ボタンズ』をリリース。最新プロジェクトはフォーカス・グループとのコラボレーションとなる2009年のミニLP『Investigate Witch Cults of the Radio Age』だった。

当然のことながら、数多くのアーティストがトリッシュへの追悼をツイートしていて、その一部をピッチフォークでは以下のように紹介している。

フライング・ロータス「自分だけいっちゃうなんて不公平だよ……トリッシュ、これからの旅路が幸あるものになるよう祈っています」

トロ・イ・モイ「最大の影響のひとつだった」

ゾーイ・デイシャネル「とても悲しい。素晴らしい才能に恵まれた女性だった」

コールド・ケイヴ「本当に惜しまれる死だ。トリッシュ・キーナンの友人や愛された人たち全員にお悔やみ申し上げます。この美しい音はぼくの人生のたくさんの局面でサウンドトラックとなってくれました」

オブ・モントリオール「安らかに眠ってください。TK、ぼくたちが人として生き続ける間、あなたからはずっとインスピレーションを受け続けるでしょう」

グレアム・コクソン「トリッシュ・キーナンの訃報は打ちのめされた。ちょっと受け入れがたい事実だよね。本当に残念だよ」

ネオン・インディアン「トリッシュ・キーナン 安らかに眠ってください。これは本当に悲しくて言葉にできない。目が覚めてまずこのことを知らされるなんて。あなたたちの音楽を聴いた誰もが受けた、唯一無二の音楽的影響は、いつまでもわたしたちとともにあるでしょう」
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