ザ・フレーミング・リップスのウェイン・コインは、2002年の『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』のミュージカル版が「制作の初期段階に入っている」ことを認めている。
バンドは現在、ザ・フーの『トミー』などを手がけたミュージカル演出家のデス・マッカナフと『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』のブロードウェイ・ミュージカル劇場版の制作に取りかかっていて、近いうちにも稽古など本格的な制作に入りたいとウェインはビルボード誌に語っている。
ウェインによれば、作品は『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』収録曲を軸としながらも、『ザ・ソフト・ブレティン』や『アット・ウォー・ウィズ・ザ・ミスティックス』からの楽曲も取り上げていくそうで「フレーミング・リップスの音楽を一塊にしたような内容なんだよ。30曲くらい使うことになるのかな」と語っている。
「ものすごく大がかりな作品なんだ。妙におセンチで、不思議で、強烈で、パワーに満ちててね」
さらにウェインは今年散発的にリリースしていく予定の楽曲には特別なリリース形態をいろいろ考えていると語っていて、そのひとつがグミを素材にした実物大の頭蓋骨を作り、脳みその部分に4トラックで収録したUSBメモリを埋め込むというもの。さらにバンドはギター用のエフェクター・ペダルに4曲収録するとか、シリアルの紙箱やブラックなギャグ専門のマッド誌の裏表紙にソノ・シートをつけてそこに収録することなどを考えているとか。
「ぼくたちは音源はいつもリリースしていきたいし、それぞれにいろんなヘンなフォーマットで出したいんだよ。で、アルバムとしてリリースする準備ができるまで、まともなフォーマットでは集めないでおくんだ」
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