ザ・クリブス、ジョニー・マーとの新作用のセッションが「どうにもうまくいかなかった」と明かす

ザ・クリブス 2009年作 『イグノア・ザ・イグノラント』

ザ・クリブスに2008年から加入していたジョニー・マーが4月11日に脱退を表明したが、残されたザ・クリブスの面々がその理由を説明している。

残されたオリジナル・メンバーのライアン、ゲイリー、ロス・ジャーマンは実はジョニーと新作に向けたセッションも試みていたが、「どうにもうまくいかなかった」という経緯をバンドのオフィシャル・サイトで報告している。

「活動を一緒に続けてもう1枚アルバムを制作するという気持ちは確かにあったんだよ」と3兄弟は説明している。「去年の春にはエドウィン・コリンズ(セカンドのプロデューサー)とまたスタジオに入ったりもしたんだけど、どうにもうまくいかなかったんだ」。

バンドはさらにこう続ける。「あの時点では全員かなり燃え尽きたようなところもあって、それで8年で4枚のアルバムというペースでぶっ続けでやってきたぼくたちとしては、初めてオフを取った方がいいのかもしれないと決めたんだよ」。

その後、3人でデモを制作したところ、かつてのラインナップに戻るべきなのかもしれないと気づいたとバンドは説明している。

「そのオフの時期はそれぞれのプロジェクトにとにかく専念することにしたんだ」とバンドは語る。「それが去年のある時点で3人でポートランドへ行き、軽い気持ちで一緒にやることにしたら、これが本当に楽しかったんだ。ジョニーはジョニーでオフの間にソロに取りかかり始めていたし、お互いそれぞれの道を進むべき時がめぐってきたのかなって気がしたんだよ」。

「今は新曲がけっこう書き揃えてあって、今度はまたローファイでやっていこうと思うんだ。実際、高価なスタジオのあるロスアンジェルスでレコーディングするってことが目的化したことはないからね。またもとの環境に戻って、そのことに自分たちでも満足してるんだ。必要なものは全部揃ってるし」

バンドはかねてから今年の夏が終わった時点で新作制作にとりかかると宣言していた。ジョニーは2008年1月からザ・クリブスとのセッションを始めたとされていて、その後NME賞ツアーに参加していたザ・クリブスのラインナップに加入し、2月に正式なメンバーとして迎えられたことを発表した。2009年にバンドはロスアンジェルスのスタジオで『イグノア・ジ・イグノラント』の制作に着手し、入念なリハーサルを繰り返すことでほぼスタジオ・ライブに近いサウンドとスタジオワークを駆使したサウンドとを同時に駆使することに成功し、作品は高い評価を呼んだ。

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