アデルがエイミー・ワインハウスを追悼

アデルがエイミー・ワインハウスを追悼 - アデル『21』アデル『21』

7月23日に急死したエイミー・ワインハウスへの追悼をアデルが表明している。エイミーはレトロ風の楽曲を歌う女性ボーカルというジャンルを切り開いたともいえる存在で、アデルにとっては先駆者的存在でもあった。また、2人の間にはともに北ロンドン出身であること、マーク・ロンソンをプロデューサーに迎えたことがあるという共通点もある。

アデルは自身のオフィシャル・サイトでエイミーが「自分の道を切り開いてくれた」と語っている。

「自分が心から好きなことを心から好きだからという理由だけでやれるという、そんな気持ちを持っている人は実はあまりいません。文句も言わず妥協せずにやる。エイミーには自分の能力というものがわかっていたし、なにかを試しにやることは必要としない人でした。なにかがやりたければやるし、やりたくなければ、失せろと言うだけでした」

さらにアデルはこう続ける。「わたしたちはエイミーが書いた歌詞の言葉ひとつひとつを真実だと信じていたし、エイミーの歌として耳にするとその言葉はさらにどっしりと心の中に響くものでした。エイミーはわたしのようなアーティストの道を切り開いてくれたし、イギリスの音楽でみんながまた盛り上がれるようにしてくれましたが、そんな自分の業績についてもエイミーはずっとおどけるだけでまるで無頓着でした。エイミーはきっと自分がどれほど素晴らしい才能を発揮していて、どれほど重要な存在だったのか1度も自覚したことがなかったと思いますが、そこがまたいっそうエイミーを魅力的にしているのです」。

ほかにもエイミーを偲ぶ声は音楽業界では洪水のように溢れていて、リリー・アレン、ジェシー・J、パラモアのヘイリー・ウィリアムズ、ボーイ・ジョージらがエイミーの死を悼んでいる。エイミーの代表作となった2006年の『バック・トゥ・ブラック』をプロデュースしたマーク・ロンソンはエイミーを自身の「音楽的なソウルメイト」だと語った。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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