絶賛されたファースト・アルバム『ジェイムス・ブレイク』でイギリスとアイルランドの最優秀アルバムに贈られる今年のマーキュリー賞の候補にもなっているジェイムス・ブレイク。アメリカ人がダブステップというジャンルの存在に気付いたのもほぼジェイムスの功績だといわれていて、当のジェイムスはそんな大それたこをした憶えはないと語っているものの、自分が「なんかしらの助けになれて嬉しい」と語っている。
「ぼくがいなくたって人(アメリカ人)はだダブステップを発見していたはずだよ。これほどインスピレーション豊かな音楽だからね。もうすでにアメリカでも聴かれるようになってたわけだし。でも、嬉しいよ。なんかしらの助けになれてね」
ジェイムスはさらに今回の成功によって、よりいっそう音楽制作に励むことができるようになったと語っている。
「ここまで作品が広く受け入れられたことは本当に嬉しく思ってるよ。ほんとにすごいことだよ。ぼくはほかに特になんにも興味を持ってないしね。その音楽のおかげでこんなすごいことを体験できてるんだから。おかげでもっと音楽を書く時間にも恵まれるようになったし、それを聴いてくれるオーディエンスもいるかもしれないということもわかってるんだからね」
さらにジェイムスは自宅の寝室のコンピューターでレコーディングするのはそろそろおしまいにしなければならないのかもと語っていて、さらに自分は「世界制覇をしたいわけじゃない」ともスピナーに語っている。「これがどうなっていくのかはもうわからないけど、とりあえず、なにをリリースしていくのかはよくわかってるからね。そこからさらにどうなるのか、さっぱりわからないよ。成り行きを見届けるしかないよね」。
先月EP“Order / Pan”をリリースしたジェイムスだが、近く新しいEPをリリースすることも明らかにしている。イギリスでは8月4日にビッグ・チル・フェスティヴァルに出演する予定だ。
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