いよいよ9月20日から世界同日公開となる、パール・ジャムの20年の足跡を追ったキャメロン・クロウ監督によるドキュメンタリー映画『パール・ジャム20』だが、9月10日から12日にかけて行われたトロント国際映画祭ではこの作品が上映され、特にニルヴァーナのカート・コバーンとエディ・ヴェダーがダンスするシーンがやはり話題になったとか。
上映会を終えた後にローリング・ストーン誌の取材に応えたエディは特にこのシーンについてかなり感極まってしまうと次のように語っている。
「カートが口に指を当てて、『しー!』とやっているけど、あれは、誰にも言うなよとか、このことについてみんなには内緒だよ、と言っていたのではなくて、自分たちのいた真上でちょうど、エリック・クラプトンがアコギで“ティアーズ・イン・ヘヴン”を演奏していたから、『静かに!』、大騒ぎしないように、という意味だったんだ」
記録として残されていた映像やバンドの面々との最新インタビューによって構成された『パール・ジャム20』は日本でも9月20日から全国10都市で公開される。映画のサントラ盤『パール・ジャム20』も10月5日にリリースされるが、こちらの内容もキャメロン・クロウ監督が編集したものになっている。ちなみにキャメロン・クロウ監督はブレイクしかかった頃からパール・ジャムのメンバーを自身の映画に起用するなど、バンドとの縁は長い。
さらに同じタイトルの書籍もアメリカでは9月12日に刊行されていて、こちらはバンドの歩みを振り返りつつ、ブルース・スプリングスティーン、ニール・ヤング、デイヴ・グロールとのインタビューも収録されている。
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