ザ・レモンヘッズ、20年近く前の宅録音源を新作『Hotel Sessions』としてリリース

ザ・レモンヘッズ、20年近く前の宅録音源を新作『Hotel Sessions』としてリリース - 2009年作『Varshons』2009年作『Varshons』

イヴァン・ダンドー率いるザ・レモンヘッズは2009年の『Varshons』以来となる新作『Hotel Sessions』を来年1月9日にリリースすることを明らかにしている。

実はこの新作、“イントゥ・ユア・アームズ”“ダウン・アバウト・イット”“ザ・グレイト・ビッグ・ノー”などの別ヴァージョンを収録した内容になっていて、20年ほど前にオーストラリアのボンディ・ビーチにあるホテルで、ある日曜日にイヴァンがレコーディングしたものだという。

イヴァンは『Hotel Sessions』について次のように語っている。「ぼくは昔から予算53ドル(約4081円)のアルバムを作ってみたかった……ウォークマンに50ドル、テープに3ドルっていう。カセットにライヴ・レコーディングしてそれをマスタリングして出しちゃうっていう。それをついにやったよ!」

「この飛び道具みたいな音源は92年の12月か93年の2月くらいにレコーディングしたものなんだ。ボンディで確か日曜の夜で、なんか自動車マニアのイヴェントがあった日だったんだよね。ちょうど最初の日本ツアーが終わってぼくの第2の故郷であるオーストラリアに戻ったところで、いい時代だったな」

イヴァンはさらに続ける。「このアルバムはね、ある穏やかさが息づいているところを捉えるのに成功しているんだ。日曜の夜が朝へと変わりつつ、ぼくとぼくの歌を拾い集めていくと。ぼくたちの次のアルバム(93年の『カモン・フィール』)に収録されることになる楽曲の数々と、結局、洩れてしまった曲もあるし、“イントゥ・ユア・アームズ”はこっちの方がよくできてるんだよ(どっちにしろ好きな曲だけど)」。

「というわけで、リラックスして、眠らないようにカフェイン剤でも飲んで、これらの楽曲、海の音、テープ・ヒス(ああ……)、車の音、鳥のさえずり、トラック、そして“ビーイング・アラウンド”の終わりでぶち壊しにするバイクの音とか、ぜひ聴いてください」

レモンヘッズは12月にイギリス・ツアーを予定していて、1992年の傑作『イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ』の全曲ライヴをセット中に行うとされている。

“Hotel Sessions”のトラックリストは以下のとおり:
‘Big Gay Heart’
‘Great Big No’
‘Paid To Smile’
‘It’s About Time’
‘Style’
‘I’ll Do It Anyway’
‘Rest Assured’
‘You Can Take It With You (prt.2)’
‘Down About It’
‘Into Your Arms’
‘Superhero’
‘And So The Story Goes’
‘Being Around’
‘You Can Take It With You (prt.1)’


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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