ジェシー・J、セカンド・アルバムは痛みについて歌う暗い内容になると語る

2011年作『フー・ユー・アー』

ソングライターからアーティストへと転身し、デビュー・アルバム『フー・ユー・アー』でブレイクを果たしたジェシー・Jだが、『フー・ユー・アー』に続く次回作では「もっと痛みを扱うことになるだろう」としていて、レコード契約前にジェシーが生きていた「悪い場所」をインスピレーションにしたより暗い内容になるだろうとデイリー・スター紙に語っている。

「次のアルバムの歌詞ではもっとたくさん痛みを扱うことになると思う。レコード契約を交わす前の7年間、わたしは悪い場所にいて、そこから抜け出られなくなるんじゃないかとずっと怯えていたのね。だから、あれだけアップビートな曲ばかり書いてたわけで、自分が感じてるものからの逃避だったわけ」

さらにジェシーはこう続けている。「今のわたしはもっと幸せになったから、自分の痛みのわけを探るのももう怖くないはずだと思う。しかも、いい意味でね。だから、自分は大丈夫だと思えないことがあっても大丈夫なんだと、そう自分が言ってるような、そんなものになると思う。別にハッピー・エンドじゃない曲があってもいいんだって」。

また、次回作ではさまざまなスタイルにも取り組んでいきたいとジェシーは語っていて、すでにどういう人とデュエットを試みたいのか思案しているところだと語っている。なお、ジェシーがB.o.Bとコラボレーションした“プライス・タグ”は2011年で最大のセールスを誇ったコラボレーション作品となっている。

昨年11月に“ドゥ・イット・ライク・ア・デュード”をリリースしてにわかに注目されたジェシーは今年に入ってBBCのサウンド・オブ・2011投票のトップを飾り、1月にリリースされた“プライス・タグ”で見事チャート1位を制した。また、イギリスのブラック・ミュージックに贈られるMOBO賞では最優秀イギリス人アーティスト、最優秀新人、最優秀楽曲(“ドゥ・イット・ライク・ア・デュード”)、最優秀アルバムと4部門で受賞した。

レコード契約前にソングライターとして数年活躍しクリス・ブラウンやマイリー・サイラスなどの楽曲を提供していたジェシーだが、キャリアを築く前にはパフォーマンス・アーツの学校として知られるブリット・スクールでアデルやレオナ・ルイスの同期生だったことで知られている。

また、2008年にジェシーは卒中で倒れているが、この時の経験が自分をよりよいアーティストにしたと先頃語った。


(c) NME.COM / IPC Media 2011