2010年の『ビフォー・トゥデイ』に次ぐ新作が期待されるアリエル・ピンクだが、V誌とのインタヴューでアルバム2枚と映画プロジェクトが1本進行中であることを明らかにしている。
アルバム・プロジェクトの1枚は自身が率いるホーンテッド・グラフィティとのもので、「昔親戚のいとこたちと作った映画をベースにしていて、『ゴースト/ニューヨークの幻』と『フォード・フェアレーンの冒険』が混ざったようなものなんだよ。ロックンロール探偵物語みたいな。ステージで死んでしまうロック・スターがいて、残された兄弟たちが事件の真相を探るっていう」とアリエルは説明している。
楽曲についてアリエルはまだバンドには聴かせていないと語っているが、作業そのものはこれまでよりもよりグループ作業的なものにしたいとしている。「符牒を噛み砕いていくのがバンドの役割となるんだよ。今じゃぼくのことをわかってくれてるから。でも、すごく直感的なものなんだよ。デモもないし、これに沿ってれば大丈夫っていうガイダンスもないし。だからバンドの進化を本当に記すものでもあるし、それがぼくにはすごく楽しみなんだ」。
なお、この作品には『A Death in Hollywood』というタイトルを予定しているが、アリエルの事務所などはまだ未定だとしている。
もう片方のアルバム・プロジェクトはR・スティーヴィー・ムーアとのコラボレーションで『Ku Klux Glam』というタイトルで進められているという。実はこのプロジェクトからは昨年“Dutch Me”という曲のリークがネットに公開されたが、現時点では音源公開サイトのサウンドクラウドでアリエルはこのプロジェクトの未完成だという35トラックをすべて公開している。
3つ目の作品となるプロジェクトはアリエルが製作、音楽、主演を手がける『Bad Vibes』という映画で、テーマは狼男だとか。物語は「1960年代を舞台にしていて、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンとジェファーソン・エアプレインを足して2で割ったようなバンドのサンライス・マジェスティを中心に」描かれていて、アリエルが用意した楽曲をほかのバンドが演奏する形になるそうだ。監督と脚本にはデイヴ・ゲブロウが予定されている。
『Ku Klux Glam』を聴くにはこちらから→
http://soundcloud.com/kukluxglam/sets/ariel-pink-r-stevie-moore/