コートニー・ラヴ、「カートが18年前に死んでいなかったら」を語る


かつてグランジ・ロックとも呼ばれた80年代後半から90年代にかけてのシアトル・シーンの実際をさまざまな人物とのインタヴューから検証していく本『Everybody Loves Our Town: An Oral History of Grunge』が先月アメリカで刊行されているが、この著者マーク・ヤームは、この本用にコートニー・ラヴとの取材を4回行い、そのなかでもしカート・コバーンが今も生きていたらという話を何度かしたと語っている。

カートといえば、4月5日で衝撃の自殺から18年が経つが、もしカートが今も生きていたらふたりでどこに生活していただろうかという問いにコートニーはこう答えたとか。「ニューヨークのアッパー・ウェスト・ファッキン・サイド(セントラル・パーク西側の高級住宅地でオノ・ヨーコなど文化人が多く住む一帯)にでも住んで子供が3人くらいいたんじゃないのかな」。さらにコートニーは離婚もしていたかもしれない、今頃3度目の結婚をそれぞれにしていたかもしれないと説明している。また、その後のカートのキャリアについては、脚本家になっていたかもしれないし、ニューヨーク現代美術館で個展を開くなどということもありえたかもしれないと想像してみせたとか。

また、コートニーはこうも続けている。「16歳になる息子がいて、わたしも理想の奥さんをやってたかもしれないわね。カートが稼いだ莫大なお金を考えればそうなっててもおかしくないと思うけど」。なお、この莫大なお金とはカートとコートニーが騙し取られていたとここ数年コートニーが主張している2億5千万ドル(約207億5千万円)にも及ぶ収入のことを指しているとか。さらにコートニーは語ったという。「ヨットでも所有してたかもしれないし。ある時点でオープン・マリッジにして好きなように別な相手と交際してたかもしれないし。わからないわね」。

なお、最近になって『イン・ユーテロ』制作時にカートが描いたという絵の存在が数点明らかになっていて、コートニーはいずれこれらをオークションに出す予定だとしているが、絵を保存している倉庫会社はコートニーからの管理費が未払いになっているためオークションを差し止めると主張しているとか。

カートの絵はこちらから→
http://www.thefix.com/content/original-kurt-cobain-art7069