ポール・マッカートニーは先週4月21日に他界したイギリスのジャズ・ギターの第一人者バード・ウィードンを追悼している。
生前にはナット・キング・コールやフランク・シナトラとの共演も果たしたバートはギターの独習本『Play in a Day』シリーズの著者としても有名で、1957年に初めてこのシリーズで多くのイギリスのギタリストに影響を与えたといわれている。
ポールはバートの死について次のように語っている。
「親愛なるバートは誰からも惜しまれることになるよ。子供の頃から生涯を通してバートはぼくたちのミスター・ギターだった。ギターはどうやって弾くものなのかとテレビで初めてぼくたちに見せてくれたのがバートだったし、その思い出は強烈にいつまでもぼくたちのなかに残ることになった。1分間のうちに音符何千個も弾いているなどと、バカ話のネタにもなったけれども、ぼくたちはいつでもバートはすごいと思っていたんだ。ぼくたちと同じようにバートはギターを愛していて、その情熱をいくつもの世代に向けて伝えることになった。そんなあなたがいなくなってしまって寂しくなるよ」
また、クイーンのブライアン・メイも先週バートを「伝説」と称え、「ぼくたちみんなにギターとその情熱を伝えてくれた」ことへの感謝の意を表明している。
ブライアンはバートこそがイギリスで初めてギターの演奏を知った人だったと語っている。「エリック・クラプトンからジミー・ペイジまでみんなきっと同じことを言うと思うよ。つまり、バートこそが最初のギタリストで、ぼくたちはみんなバートを愛していたと。バートには秘密などなかった。自分だけの特技にしておけばよかったようなテクニックをいくつも知っていたのに、それをすべて惜しげもなくみんなと共有したんだ。バートのことを悪く言う人など、探すこと自体があまりにも難しいはずだよ」
また、ザ・シャーラタンズのティム・バージェスも次のように追悼している。「『いつでも練習は懸命にやろう』。バートはもういないかもしれないけど、その言葉が忘れられることはないはずだよ」
先頃、創業者のジム・マーシャルが他界したマーシャル・アンプからは次のようなコメントが発表されている。「ジムの親友だったバート・ウィードンとも別れを告げなければならなくなったことはとても悲しいことです。あれほど親しかったふたりがまた同じ世界に集うことになったということがわたしたちにとってのせめてもの慰みだと思います」
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