4月に限定盤としてリリースした『The Flaming Lips And Heady Fwends/ザ・フレーミング・リップスと愉快な仲間たち』が日本盤で7月25日にもリリースされるザ・フレーミング・リップスだが、ヴォーカルのウェイン・コインは共演ヴィデオをめぐってウェインを罵倒したエリカ・バトゥへの返答を明らかにしている。
エリカは『The Flaming Lips And Heady Fwends』に収録されたロバータ・フラックの“愛は面影の中に”のカヴァーでバンドと共演しているが、バンドはエリカとエリカの妹のネイロクとともにヴィデオを撮影し、バンド側がこのヴィデオをエリカ側に許可なくネットで公開したことから、エリカはツイッターでウェインを長々と批判することになった。
ヴィデオではエリカがバスタブに全裸でつかっているシーンやネイロクによる全裸パフォーマンスが収録されていて、エリカはヴィデオ中で(おそらく妹のネイロクが)裸体にまとっていた砂状のスパンコールをもじってウェインに対して「わたしのキラキラした尻にでもキスをしろ」とツイートしている。
これに対してマンチェスターのパークライフ・ウィークエンダー・フェスティヴァルにザ・フレーミング・リップスとして出演したウェインはBBCの取材に応えて、ヴィデオは素晴らしい出来だと主張していて、エリカが今回怒りを公の場で露わにしたのはエリカにとってのパブリシティになっていると語っている。
「エリカというのはこの世の中では物議をかもす存在だからね」とウェインは語っている。「だから、エリカがやることにはすべてアートという要素がついてくるんだよね」
「このヴィデオはぼくには物議をかもすような作品ではなくて、単に素晴らしいもので、でも、もしぼくたちでこういう品がないと思われかねないヴィデオを作ったら、それを自分に利することができるとエリカも踏んでいたと思うけどね。じゃなかったら、最初から興味を示してなかったはずだからね。だから、(エリカの対応は)物議を自分から煽ってるってことになるとぼくは思うんだよ」
『The Flaming Lips And Heady Fwends』はエリカのほか、ケシャ、オノ・ヨーコ、ボン・イヴェール、ニック・ケイヴ、マイ・モーニング・ジャケット、テイム・インパラなどが参加している。
ザ・フレーミング・リップスと“愛は面影の中に(The First Time Ever I Saw Your Face)”のカヴァーのヴィデオはこちらから→
http://www.hiphopdx.com/index/videos/id.10550/title.the-flaming-lips-f-erykah-badu-the-first-time-ever-i-saw-your-face-nsfw
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