5月27日でリリース35周年を迎えたセックス・ピストルズの傑作シングル"ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン"だが、そのレア・ヴァージョンが先週末行われたオークションで2万ドル近い19,672ドル(約157万円)もの値をつけることになった。
シングルは"ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン"と"分かってたまるか"のラフ・ミックスのカップリングとなった7インチ・アナログ盤で、LTSレーベルとなっているため超希少盤となっていて、この世に2枚しか現存しないうちの1枚だとオークション解説サイトのワットセルズベスト・コムが伝えている。
セックス・ピストルズは当時としてはあまりにも衝撃的だったスキャンダラスなイメージと過激なメッセージ性のため、何度もレコード契約を打ち切られるという憂き目に遭ったが、このシングルもそんな経緯でリリースを見送られたもので、ほかではA&Mからのリリースも予定されていたが、これもリリース直前に契約打ち切りとなってリリースが見送られた。"ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン"は最終的にシングルとしてヴァージンからリリースされることになったがカップリング曲は"ディッド・ユー・ノー・ロング"となった。
こうした経緯のため、LTSとA&M盤はこれまでも高値をつけてきたことで有名で、もう1枚のLTS盤は2006年に1万6千ドル(約128万円)もの値をつけている。また、A&M盤やヴァージン傘下のタウン・ハウスからの10インチ盤などもそれぞれに1万7千ドル(約136円)、2万3千ドル(約184万円)という高値をつけている。
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