障害者支援校のブリッジ・スクールのため毎年10月にニール・ヤングと妻のペギが開催しているブリッジ・スクール・ベネフィットだが、今年はニールの率いるクレイジー・ホースのほか、ガンズ・アンド・ローゼズ、エディ・ヴェダー、ザ・フレーミング・リップスなどが一堂に会する、およそ9時間にわたるイヴェントとなったと『ローリング・ストーン』誌が伝えている。
イヴェントの冒頭を飾ったのはニール・ヤングで、“シュガー・マウンテン”や妻のペギとの共演で“今がその時”をまずは披露。それに続いてブルース・ギターの旗手、ゲイリー・クラーク・ジュニア、フォスター・ザ・ピープル、スティーヴ・マーティン&ザ・スティープ・キャニオン・レンジャーズが登場。
そこに今度はザ・フレーミング・リップスが登場したが、このブリッジ・スクール・ライヴはアコースティックで演奏することが暗黙の了解となっているので、バンドはコメディアンでヒューマン・ビート・ボックスでも有名なレジー・ワッツを引き連れて登場。レジーによるヒューマン・ビート・ボックスと共に“ファイト・テスト”、“ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ”、“イッツ・サマータイム”のパフォーマンスを披露したという。セットの終わりにはビートルズの“ア・デイ・イン・ザ・ライフ”も披露した。
その後はジャック・ホワイトが今回の『ブランダーバス』ツアーで率いている女子バンドと共に登場したが、大所帯によるアコースティック演奏はボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴュー的な趣を醸したそう。セットリストの最後を飾ったのはホワイト・ストライプスの“ホテル・ヨーバ”と“ウィー・アー・ゴーイング・トゥ・ビー・フレンズ”だった。
この後はガンズ・アンド・ローゼズの出演となるはずだったが、ここでなんとエディ・ヴェダーがサプライズ出演。「まさか今朝起きた時にここにいるとは思わなかったよ。ガンズ・アンド・ローゼズの前座とかさ」とエディは挨拶してから、ブリッジ・スクールの生徒に人気が高いという“ラスト・キス”を披露。その後、“エルダリー・ウーマン・ビハインド・ザ・カウンター・イン・ア・スモール・タウン”を披露してガンズ・アンド・ローゼズにステージを譲った。
おそらく『GN'R ライズ』のナンバーを披露すると予想されていたガンズ・アンド・ローゼズは、その通り“ユー・アー・クレイジー”、“ユーズド・トゥ・ラヴ・ハー”、“ペイシェンス”を披露し、その後は“ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル”、“スウィート・チャイルド・オブ・マイン”、“パラダイス・シティ”で締めたという。
その後は大トリのニール・ヤング&クレイジー・ホースの出番となり、11月21日リリースの新作『サイケデリック・ピル』の内容をアコースティックで披露していくものとなり、“ボーン・イン・オンタリオ”、“トゥイステッド・ロード”、“ラマダ・イン”などの新曲を演奏した。その他にもニールのレパートリーで人気の高い“パウダーフィンガー”、“ダメージ・ダン”などを演奏し、さらには未発表曲"Singer Without a Song"、そして"ライク・ア・ハリケーン"でステージは幕を閉じた。
最後の“ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド”は出演者全員での共演となったが、なぜかガンズのアクセル・ローズは不在だったという。